患者さんからお客様へ対象が変わる
薬膳は食べにくいと思われがち。おいしく食べることができ、健康にも良いと広めたい |
受講者はどのような方が多いですか? どういう希望や感想がありますか?
瀧本さん:
食事で健康になりたい方が多く、健康に対して熱心です。テレビや雑誌などで話題になっている食事法について質問されることがよくありますね。
みなさん簡単につくれる料理をご希望されています。講座でお教えした料理をご自宅で試して、ご家族の体調がよくなったとか、好評だという感想を聞かせてもらいます。
ガイド:
栄養士の仕事をしていた時とは、どのような違いを感じますか?
瀧本さん:
病院や施設では一スタッフとして働いていましたが、現在は自分が全て対応しています。サービスをする対象が患者さんから受講者になり、お客様であるという意識が強くなりました。納得してもらえるように、興味を持ってもらえるように、日常生活で実践してもらいやすいようにお話しようと気を配っています。楽しく参加していただき、喜んでもらえるように心がけています。
ガイド:
薬膳を一般の人々に広めるために、どのような工夫をしていますか?
瀧本さん:
悩んでいるところです。薬膳は食べにくいと思われやすいのですがそんなことはありません。レストランのメニューとして提案するなどをして、おいしい料理で健康にもよいと広めていきたいと考えています。
ガイド:
仕事上の難しさや課題を聞かせていただけますか?
瀧本さん:
個人で仕事をしているので、社会的な信用を得ることが課題であり難しさです。自宅以外の場所で開講したいときや、レストランへのメニュー提案をする際にも、カルチャーセンターなど公の場所で講座を持っていることが信用を得ることにつながります。
またレストランへのメニュー提案やカルチャーセンターでの講座も、自分からアプローチする必要があります。
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