介護・福祉業界で働く・転職する/栄養士・管理栄養士の仕事

栄養士を生かして 自宅で薬膳料理教室開催(2ページ目)

栄養士にも注目されている薬膳資格。自宅で料理教室を開催したり、セミナー講師へと活動を広げる人も増えています。今回は管理栄養士の経験後、薬膳料理教室を開講した瀧本靖子さんにうかがいました。

執筆者:大石 淳子


管理栄養士資格を持つよさ

薬膳教室
1年間分の講座内容を決めてテキストを作る。自分用の原稿も作成。講座を行う前日には食材を購入し、当日は料理の準備
ガイド:
食養の食事を提供する病院はめずらしいですね。そこではどのような栄養士業務をしていましたか?

瀧本さん:
厨房での調理作業や献立作成、発注業務など基本的な栄養士業務ですが、提供していた食事は肉をほとんど使わず大豆製品や魚、野菜、穀物などからつくる料理でした。

ガイド:
栄養士の仕事から、薬膳の仕事に移られたのはどういうことからですか?

瀧本さん:
東洋的な考え方では食事は重要視されていて、食に対してとても積極的だと感じたのです。入退院を繰り返している人もいますが、病気になる前に食事で予防ができると思いました。私自身も薬膳で体調がととのったこともあり、今までの経験ともあわせて薬膳を伝えたいと思ったんです。

ガイド:
現在の仕事に管理栄養士資格が役立っていること、栄養士業務経験が役立っていることを教えていただけますか?

瀧本さん:
栄養士の知識と薬膳の考え方を組み合わせて、西洋的にも東洋的にも両方の側面から食や健康を見れることは大変役立っています。講座の受講者に対して、納得してもらえるように説明することができます。

メニューを作成したり、講座内容を考えるのにも生かしていますよ。食事内容のバランスを考えて実際のメニューに落とし込む作業は、栄養士の業務と共通します。時間内に効率よくキッチン内で動くことも、実務経験があってよかったことですね。

ガイド:
薬膳教室を始めるためにはどんな準備をしましたか?

瀧本さん:
学校へ行き、国際薬膳師の資格を取りました。開催場所は自宅から始め、受講者の募集はホームページを開設して呼びかけました。

次のページでは、栄養士の仕事をしていた時との違いについてです!
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