介護・福祉業界で働く・転職する/栄養士・管理栄養士の仕事

看護師や介護士と連携  特養の管理栄養士(3ページ目)

2005年に介護保険制度が改正し、栄養ケアマネジメントの導入後、管理栄養士の役割は給食管理中心から人間の栄養をみる業務へと移行。今回は特別養護老人施設の管理栄養士、秋山ゆかさんにお話をうかがいました。

執筆者:大石 淳子


高齢者への講話を失敗しないコツは?

講話
イベントは食育の授業をしているようでとても楽しい。講話が終わると相談を受けることもあり、食事や健康へのアドバイスもする。
ガイド:
講話やイベントの内容について教えていただけますか?

秋山さん:
最近は水分補給や嚥下食について行いました。お年寄りは失禁を気にして、水分をとらないで脱水になることが多いのです。それで水分補給の重要性について話をして欲しいと、介護スタッフから依頼があったんです。

体験してみたいという利用者様からの希望もあり、嚥下食のイベントではとろみのついたお茶やジュースの試食をしました。栄養の取り方については「食事バランスガイド」をつかったイベントもしました。これはデイサービスでのレクレーションで、介護スタッフが作ったフードモデルを貼付けながら学んでもらえるようにしました。

ガイド:
講話を企画するコツや、関心をもって聞いてもらえるために何に気をつけているか聞かせてください。

秋山さん:
対象者のニーズをつかむことや、質問をして返してもらう形にすることがコツだと思います。利用者様が主役だから、利用者様をよく理解している介護スタッフからの依頼内容が一番だと思っているので、私は講師として手伝う形をとるようにしています。スタッフからはゲーム形式でレクレーションする方法があると教えてもらいました。企画を持ち込んだり、一緒にプランニングすることもありますよ。

次のページでは、「介護施設へ転職した理由、栄養士業務の確立」についてご紹介します!
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