●優秀なヘルパーってどんな人?
では、利用者からよく指名がかかる優秀なヘルパーとはどんな人でしょうか。それは、介護技術のレベルが高いだけでなく、利用者の気持ちを汲み取り、思いやることができる人。話し相手を欲しがっている利用者とは、手は動かしながら適度におしゃべりもする。きちんとサービスを提供してほしいという利用者には、手際よくやるべきことをこなしていく。
利用者が何を望んでいるかを感じとり、臨機応変に対応できるヘルパーは、どんな利用者の家に派遣しても気に入られ、「またあの人を」と指名されるそう。介護技術は場数を踏み、経験を積めば身に付きますが、こうした柔軟性、感受性、コミュニケーション能力は、一朝一夕に身に付くものではありません。みな、先輩ヘルパーの対応を見たり聞いたりしながら、工夫を重ねて身につけているようです。
●敬遠されるヘルパーって?
逆に、こういうヘルパーはちょっと……と、利用者から敬遠されるのは、
・遅れてきて早く帰るなど、時間にルーズ
・会社や息子の嫁の悪口など、聞いていても楽しくない、むだなおしゃべり が多い
・四角いところを丸く掃く、買い物にいっても買い忘れが多いなど、頼んだことをきちんとやってくれない
・利用者の近所の人に会うと、利用者の家の内情をペラペラ話すなど、口が軽い
・掃除はこういうやり方がいいなど、自分のやり方を押しつける
・買い物にいったついでに、自分の家の買い物をしてくるなど、公私混同している
などなど。こんなことがないよう気を付けたいですね。
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