介護・福祉業界で働く・転職する/介護・福祉業界の仕事

ヘルパーの給与、雇用環境は?(2ページ目)

業界初心者、未経験者向けにホームヘルパーの仕事をわかりやすく解説。前編の前回では仕事内容について紹介しました。中編の今回は、就職環境、雇用形態、給与などについて紹介します。

執筆者:宮下 公美子

●登録したらどれぐらい仕事があるの?
では、講座を修了して仕事を始めたとして、いったいどれぐらい仕事が来るかが、気になるところ。

ヘルパー募集は多いのに、仕事の依頼は思ったほど多くないというのが、新人ヘルパーからよく聞く声。でも、事業者サイドからすれば、講座を終えただけで未経験の新人ヘルパーに、いきなりバンバン仕事は任せられない、というのも事実。簡単なホームヘルプから少しずつ任せて様子を見て、慣れてきたら仕事を増やしていくというケースが多いようです。

でも、利用者がヘルパー派遣を求める時間帯は朝食時、夕食時などに集中しがちで、その要望に応えるために、事業者はある程度の人数のヘルパーを確保することが必要。そこで常時募集をかけ、登録人数を増やしているという事業者もあります。中には、朝2時間、夕方2時間、あとは自宅などで待機、なんていうケースも。

そんな仕事量では一人暮らしもままならないので、固定の利用者を持たないヘルパーは数社に登録して、仕事を確保するというパターンが多いようです。

固定の利用者がつくようになると、勤務時間も収入も安定してくるので一安心。利用者からよく指名がかかる優秀なヘルパーは事業者からも大切にされ、たとえば固定の利用者が入院してスケジュールがぽっかりあいてしまっても、うまく新規の利用者の仕事をはめ込んで、収入が落ちないように配慮してくれたりするケースもあります。

→次のページは「優秀なヘルパーって?」「敬遠されるヘルパーって?」
について紹介します。
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