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博士のフリーター化を防げ!院生の就職支援(3ページ目)

博士のフリーター化と言われるほど厳しい就職状況が論じられる中、支援する仕組みを作ろうと、自らも京都大学大学院博士課程で学んだ若き社長が立ち上がった。


専門知識の下に隠れている基礎能力に注目

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「大学院は人材の宝庫」と語る林氏。
大学院生の就職活動で一番注目されるのがやはり専門知識。しかしその専門知識だけをウリに就職活動をしても、その知識を即生かせる職場というのはなかなか見つからない。

林氏は大学院生が持つ専門知識の下に隠れている能力に着目し、「専門能力では就職できない。専門能力も含め企業に役立つ能力を整理し、企業にプレゼンテーションしていく必要がある」と語る。

大学院生の専門能力の下に隠れている能力とは何か?林氏によれば、次のようなものが挙げられるという。

大学院生は大卒と比べてココが優れている!

「例えば学会発表等で培ったプレゼンテーション能力、あるいはチームを組んで実験を行う際にチームリーダーとして実験設備の配置、メンバーの役割分担、進捗状況などをまとめる、などのプロジェクトマネジメント能力、論文執筆等で身につけた文書処理能力など、ビジネスで使えるスキルを身につけている大学院生は多いですよ」と林氏。

さらに語学力についても特筆すべき点がある。大学院生にもなれば英語で書かれた文献を相当量読んでおり、読解能力が高い。また英語で論文を書いたり、英語で発表したりと英語に触れる機会が多い。

これから企業のグローバル化が進む中で、語学力はツールとして身につけておきたい能力の一つ。アジアからの優秀な留学生と接する機会も多く、コミュニケーション能力にも長けている大学院生は、企業にとって魅力的な人材なのだ。

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