社会人の大学・大学院/社会人の進学・学生生活事例

【インタビュー】博士号への道 26歳会社員の場合(3ページ目)

現役社会人学生、辻さんの学歴は、非常にユニーク。現在通信機器メーカーに勤務しながら、電気通信大学大学院博士課程後期在学中の辻さんの社会人学生生活に迫ってみました!!

西島 美保

執筆者:西島 美保

社会人の学びガイド

どのように勉強時間を作っていますか?平日と休日のスケジュールを簡単に教えて下さい。

具体的に決めているのは月1回のゼミと、土日のどちらかを勉強時間に当てるということぐらいです。研究のテーマがモバイル関係なので、「いつでもどこでも」の環境ってどんなものだろうということを、実践の中から見つけていこうと、電車に乗っていようが、喫茶店でお茶してようが、会社の休み時間だろうが意識的に時間を割り当ててます。
だから鞄には色々なものが入っています。「この時はこれを使ってこれを」みたいな感じで。確かにメリハリも大事ですけど、生活の一部として見るなら、逆に明確に区別しない方がいいのかもしれません。

現在勉強していることを、今後はどのように生かしていきたいですか?

何かしようと思った時にその分野の専門知識だけでは何も出来ない時代になって来ていると思います。様々な分野の人々がコラボレーションすることで新しいことが出来るとすれば、今は絶好の環境だと感じます。卒業する頃には自分が出来ることの幅がだいぶ広がっていると思います。単なるキャリアアップに留まらず、在学中に得た知識や、そこで得た人脈などを幅広く活かしていきたいです。


最後にひとこと(読者へのメッセージやご意見など、なんでもどうぞ!)

学ぶことは全く特別なことでは無いですし、実際の学習ってむしろ大学を卒業してから始まるのではないでしょうか?

学生の頃はある意味卒業することに焦点が当たっている部分が大きいですけど、「あっ、ここもう少し勉強しておけば良かったな」って実感するのは働いてからですよね。それが自発的に勉強しようって思う気持ちにつながると思うのですが、その気持ちを実行に移す環境はここ数年でだいぶ整いました。あとはそれを実行するかどうかだけだと思うのです。興味あることに自発的に取り組んで、それを生活の中に取り入れる。そして、今までできなかったことができるようになる。これってとても素晴らしいことですよね。

また、普段接する機会が無い方々と多く出会えるのも魅力です。大学は勉強だけでなく、様々な人々が集まる場所、様々な人が行き来する場所でもあるので、それだけでも学校に行く価値があります。

でも、もしかしたら一番大きいのは失敗ができることかもしれませんね。仕事では失敗は許されませんから、大学で、失敗を恐れず挑戦出来る、いうのはかなり意味があることじゃないでしょうか?大学に行く、そんなちょっとしたきっかけで世界が広がることは間違い無しです。

ガイドより:辻さん、お忙しいところどうもありがとうございました。みなさん、この記事に関するご意見・ご感想・辻さんへのメッセージなどありましたら、ぜひお寄せ下さいね。お待ちしていま~す。

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