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なぜ主婦層の心をわしづかみにするのか? 牡丹と薔薇。昼下がりの秘密。

超ドロドロの愛憎劇で大評判のフジテレビ系昼の帯ドラマ「牡丹と薔薇」。あの「真珠夫人」の人気を上回るほどに昼下がりの主婦の心をわしづかみにする。その人気の秘密とは?

執筆者:桑畑 穣太郎


超ドロドロの愛憎劇「牡丹と薔薇」


牡丹と薔薇。巷では“ボタバラ”の愛称が定着するほどの人気で、不倫・略奪愛・復讐・誘拐・自殺・偽装妊娠・愛人契約・偶然の再会・出生の秘密・執拗ないじめ・嫉妬心など、濃い登場人物によるドロドロの人間関係が展開されています。特に利己的な妹役の香世(小沢 真珠)と、無私の心を持つ姉のぼたん(大河内奈々子)の対照的な演技が、昼下がりの主婦を釘付けにしています。

なぜ、ここまでに主婦の心をわしづかみにするのか?
それは昼下がりならではの秘密が、3つあるようです。


1.自分をリセットできる時間帯。

牡丹と薔薇の放送時間帯は、13:30~14:00です。この時間帯に自宅に居る主婦層の多くは、毎朝、旦那様や子供さんを送り出しているか、3歳以下のお子さんの育児に追われる毎日を過ごしていらっしゃいます。そんなあわただしさの中で「はなまるマーケット」か「とくダネ」を横目にしつつ、洗濯や掃除を午前中に済ませ、お昼に自分だけのご飯を軽く済ませます。15:00も過ぎれば、幼稚園や小学校から子供さんが帰ってきます。その後は、夕食の支度や子供の世話に追われ、いつの間にか1日が終わってしまうのです。そんな中、唯一自分ひとりの時間になれるのが、ちょうど13:00~14:00あたりというわけです。


2.合法的な刺激。

主婦層の多くは、妻であり母であるという安定した立場に身を置いています。あわだたしくも幸せな毎日を送っているものの、ほんの少しだけ刺激がほしいというのが本音としてあるのもしれません。実際に起こることはないと分かりつつ、牡丹と薔薇で描かれるドロドロを目撃すると、実に刺激的です。ですから、つい釘付けになってしまいます。

3つ目の秘密は何でしょうか?次ページで。
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