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なぜ主婦層の心をわしづかみにするのか? 牡丹と薔薇。昼下がりの秘密。(2ページ目)

超ドロドロの愛憎劇で大評判のフジテレビ系昼の帯ドラマ「牡丹と薔薇」。あの「真珠夫人」の人気を上回るほどに昼下がりの主婦の心をわしづかみにする。その人気の秘密とは?

執筆者:桑畑 穣太郎

3.“そわそわ”しちゃう心地よさ


「この次は、どうなるんだろう?」
「今度は、何が起こるんだろう?」

合法的に刺激を受けるたびに、次への期待が高まります。何となくそわそわした心地感。ほどよく心が揺れます。ヒトは、心を落ち着かせたい一方で、心を揺らしていたい生き物なのでしょう。口コミで拡がるのも“そわそわ”を誰かと共有せずにはいられない気持ちからなのでしょう。


つまり、牡丹と薔薇を見ている主婦層は、日常に少しだけ「非日常のスパイス」を加えて、バランスをとっているのかもしれません。そこには、平和でつつがない毎日を送る幸せな家族像が浮かび上がります。関東地区での平均視聴率は8.2%(ビデオリサーチ調べ)で特に東北や四国・中国地区では、平均視聴率が10%を超えているというのですから驚きです。

平和な生活にスパイスを加える合法的な刺激。昼ドラとは、主婦層にとって「昼下がりの媚薬」なのかもしれません。

●関連サイト:牡丹と薔薇HP
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