●雇用創出と不動産価値向上効果
アメリカの国勢調査局の報告によると、ラスベガス地域の人口は、1990年時点の852,646人が、2000年終わりには1,877,000人まで増加しました。
10年で100万人の人口増加。
その成長は増加し続ける仕事に起因しており、増加した仕事の3分の1は、カジノ・ホテル関連の仕事です。
事実、テーマホテルのトレジャーアイランド、MGMグランド、ルクソールが開業した1993年には、51,000名の求人があったのです。
加えて1990年以来、警察官、給水所、教育機関といった生活インフラも整備されました。
またラスベガスは、アメリカのシニア層にとって人気の高い住宅市場として脚光を浴びています。
1年を通じて比較的温暖な気候、雄大な自然、交通の便、医療・教育施設、商業施設など、カジノから始まった需要対応の蓄積も相まって、不動産価値は向上していったのです。
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