●「一晩で億万長者」の夢を買う!
メガバックスという1回1~3ドルのスロットマシンがあります。
2002年5月27日、ラスベガスのテーマホテルの1つ「バリーズ」で2,262万ドル(約28億円)の当たりが出ました。
私もスロットマシンで賭けたら、28億円を持って日本に戻れるかもしれない。
そんな気持ちを抱きつつ、ラスベガスのマーケティング視察を行いました。
●発展するラスベガス
「1回で28億円を手にした人がいる」
カジノには、実在する夢の話がつきものです。
まず、そこにラスベガスらしいブランド価値が発生します。
そして収益という側面でも、カジノは胴元がトクするようにできています。
ですからカジノは単体でも、ラスベガスのブランド・収益両面に貢献します。
しかし、ラスベガスは変貌しました。
ここ10年でラスベガスはテーマホテル建設が進み、観光都市となりました。
ホテル内には噴水が美しい大きな池、運河、海賊船、ジェットコースター、ショースペース、レストラン、プール&スパ、ショッピングモール、そしてホテル部屋総数56,000室(リチャード・リー報告書によると)が用意されました。
更にラスベガス周辺には、グランドキャニオン、デスバレーなどの世界的景観やアウトレットモールがあります。
結果として、ここ10年でラスベガスには約3億人の観光客が訪れました。
いったい成功要因は何だったのでしょうか?