マーケティング/マーケティングを学ぶ関連情報

価格破壊しない売場作り(2ページ目)

量販店・スーパーは、いまだ価格破壊に苦しんでいるようです。しかし、顧客のニーズを汲み取れば、価値で売れる売場は作れるはずです。

執筆者:桑畑 穣太郎

売場についての疑問

私は前から量販店・スーパーについて思うことがあります。

そろそろモノ単位の商売から、卒業しませんか?と。

主婦の買い物の目的は、献立を満たす食材調達にあります。
しかも、ほとんどの主婦は「今日の献立は何にしようか?」と決めかねた状態で店に来ます。

ですが、お店では「にんじんの特売」「今日はお肉が2パックで300円」など、モノ単位での販促を多く見かけます。

もっと顧客の潜在ニーズに耳を傾けてみませんか?


こんな売場にしてくれないだろうか?

例えば、スーパーの売場に「和・洋・中」の3つの献立を展示するコーナーを設けるとします。

中華のコーナーでは回鍋肉の作り方を紹介し、その棚には1人分用と2人分用にセットされた回鍋肉の材料を置きます。
つまり、3人家族の場合には2人分用と1人分用を購入してもらうわけです。5人家族であれば、2+2+1人分用というように。

また、献立については、お店の方だけが考えなくてもよいのです。
レタスクラブやオレンジページに代表されるように、料理に関する雑誌は多くあります。そういった出版社とタイアップを組んで、雑誌に掲載している献立どおりに棚を作ることもできます。
棚の前に雑誌を置けば、出版社は喜んで協力してくれるのではないでしょうか。

更には、特定の料理人や料理研究家などともタイアップを組めば、「料理の鉄人による献立対決」が棚の上で展開できます。

今日は“かに対決”

「和の鉄人 中村 孝明の“かに茶碗蒸し”VS 中華の鉄人 陳 建一の“四川風かにあんかけチャーハン” VS フレンチの鉄人 坂井 宏行の“かにのフラン”の中からお好みの献立をお選び下さい」といった感じです。

同じく、All Aboutグルメ・クッキングサイトのガイドの方々による「おすすめレシピコーナー」も展開できるでしょう。

このやり方が定着した段階で、「定番献立ランキング棚」を設けます。お客様に最もご愛顧いただいている「秋の定番献立ベスト5」という仕掛けを作れば、リピート購入も容易に促せます。

もし、このような棚が定着してくれば、メーカーも黙ってはいないでしょう。

自社の加工食品や調味料などを用いた献立を引っさげて、売り込みが殺到するかもしれません。
(例:ハウスのカレールーを使った、「どっちの料理ショー」でおなじみ辻料理学校シェフ考案の特製シーフードカレー献立セット)

ついには棚が定番化すると、広告代理店が間に入って、大手量販チェーン店の棚を年間契約でバイイングし、メーカーや出版社に広告・販促スペースとして売り出すかもしれません。

このようにして、売場の情報価値はどんどん高まります。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます