● 人も企業も変わらない
相手の気持ちを察せる人は、それだけで信頼される。
その上で相手の気持ちに応えることができれば、それだけで魅力的だ。
人も企業も変わらないのではないだろうか?
● あなたの企業に人格は備わっているか?
下記のチェック項目に従い、振り返ってみてほしい。
・社員同士・来客を問わず、きちんとあいさつができているか?
・電話口の相手が聞きたい内容を把握しようとしているか?
・電話口の相手の気持ち・心境を分かってあげようとしているか?
・電話口の相手の解決に役に立てているか?
・来客の際に、気持ちを込めてお茶出しをしているか?また、時間が経過した際に追加のお茶出しができているか?
・お茶出し用のティーカップや湯のみは、少し彩りを添えているか?
・来客の方の心を弾ませる絵や置物(そんなに高いモノでなくてもいい)などを応接に飾っているか?
・外出先から社員が戻ったとき、「おかえりなさい!」と明るい声でいってあげられているか?
・社内での伝言が確実になされず、お客様を失望させていることはないか?
・応接や商談スペースの家具におもてなしの気持ちは反映されているか?
・上記のチェック項目を社員全員が必要性を理解し、実践しているか?
● 企業人格の重要性
結果はどうであったか?
上記のチェック項目は具体的な商談スキルや企業が持つ技術・商品・サービスなどの優位性といったコアの領域には直接関係しない・・などと思ってはいないか?
そう思っていたとすれば・・・
あなたは、とても心がさみしい人だ。
相手の気持ちを察し、それに応えてあげようとしない人に何ができるというのか?
そんな視点や想いが存在しない商品やサービスに何の価値があるというのか?
これは企業人格を表明する立派な仕事であり、むしろこの活動が根幹となり、よりよいお客様との関係や商品・サービスが生まれる。
だから、「上記のチェック項目は、社の一部の人間だけの仕事」
そう思う社員が多くいる企業は、規模の大小を問わず、私は信用できない。
(東芝のクレームや三菱自動車のリコール事件とはそういう構造が引き起こしたものではないのか?)
そんな企業が、企業ブランドを創りたい!など本当に冗談ではない!
まずは行動を変えるべきだ。トイレ掃除や来客時のお茶出しを改めてして
いただいたほうが良い。
それが前提にない上でのあらゆるブランドへの投資は全て無駄だ。
心のさみしい人格のままでは、そもそも誰も寄ってはこないのだ。