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ビール最低シェアからトップ復活のCI戦略(3ページ目)

アサヒスーパードライによるビール業界でのシェア復活の成功事例は、経営戦略、事業戦略、マーケティング戦略に大きなヒントを与えてくれる。時代の変化を的確に捉えた、その復活神話の本髄とは。

執筆者:木村 勝己


国内ビール市場でNo.1に復活

そして1987年にスーパードライが誕生した。発売したとき競争メーカーは「あんな軽いビールは、売れないだろう」と酷評したというが、発売と同時に大ヒット商品となり、発売エリアも全国へと一気に拡大した。「ドライ戦争」引き起こすほどのブームになり、1989年には1億ケースを突破した。そして1998 に、アサヒビールは国内ビール市場でNo.1企業に復活したのである。

【日本のビール会社の主な流れ】

1870日本最初のビール工場。醸造技師ウィリアム・コープランドが横浜にスプリング・ヴァレー・ブルワリーを建設。
1884スプリング・バレー・ブルワリー閉鎖。
1877開拓使麦酒醸造所「札幌ビール」発売。
1888ジャパン・ブルワリー社、「キリンビール」発売。
1990日本麦酒、「ヱビスビール」を発売。
1892大阪麦酒会社、「アサヒビール」発売。
1906札幌麦酒、大阪麦酒、日本麦酒(サッポロ、アサヒ、ヱビス)の三社が合併し大日本麦酒が誕生。
1907麒麟麦酒株式会社設立。(ジャパン・ブルワリー社引継)
1949戦後「過度経済力集中排除法」に基づき、大日本麦酒は二分割され、日本麦酒と朝日麦酒となる。 日本麦酒は、「サッポロビール」と「ヱビスビール」の商標を継承。朝日麦酒は「アサヒビール」と「ユニオンビール」の商標を継承。
[当時のシェア構成]
・日本麦酒株式会社(シェア38%)=サッポロビール、エビスビール
・朝日麦酒株式会社(シェア30%)=アサヒビール、ユニオンビール
・麒麟麦酒株式会社(シェア30%)=キリンビール

<関連リンク集>

アサヒビール
http://www.asahibeer.co.jp/


ビジネスプラン化
http://allabout.co.jp/career/invention/subject/msub_g.htm

アイデアの発想法
http://allabout.co.jp/career/invention/subject/msub_hassouhou.htm

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