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4月18日の”発明の日”によせて 特許制度の成り立ちを見る!(4ページ目)

4月18日は発明の日である。日本最初の特許制度である専売特許条例が公布された日となっている。これを機会に特許制度の必要性を歴史を見ながら考えてみたい。

執筆者:木村 勝己


初代特許庁長官は高橋是清

現在の特許出願手続きは電子化されており、パソコン端末からISDN回線により送信し出願できる。

高橋是清は専売特許条例の公布により、初代専売特許所長(現在の特許庁長官)に就任しており、その後日銀総裁、総理大臣を歴任して、1936年のニ・ニ六事件でその生涯を終えている。

先にも述べたように、特許制度については、福沢諭吉がヨーロッパ使節団の一員として、諸国を訪問して書いた「西洋事情」の中で紹介された。「専売特許条例」の公布はこの出版から20年後のことであり、イギリスの専売条例から実に260年後、米国の特許法制定から約100年後ということになる。

日本は出願件数では世界一の特許大国

しかしそれから115年たち、今や日本は世界一の特許大国に成長している。日本における特許・実用新案の出願件数は年間約40万件であり、1日平均にすると1100件の出願件数である。これは米国特許商標庁への出願件数の約24万件、欧州特許庁への約8万件と比べても、実に大きな数字となっている。

知的財産立国を目指す日本にとってこれからは、特許の出願件数だけでなく、高度な技術の特許が要望される。大学や企業や研究機関への期待は益々大きくなりそうだ。


<関連リンク集>

特許庁
http://www.jpo.go.jp/indexj.htm


特許・実用新案
http://allabout.co.jp/career/invention/subject/msubsub_patentright.htm


先願特許検索
http://allabout.co.jp/career/invention/subject/msub_kensaku.htm


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