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4月18日の”発明の日”によせて 特許制度の成り立ちを見る!

4月18日は発明の日である。日本最初の特許制度である専売特許条例が公布された日となっている。これを機会に特許制度の必要性を歴史を見ながら考えてみたい。

執筆者:木村 勝己


特許の始まりは料理から

特別な料理の考案者には独占権が与えられた。(BC6世紀ごろ)

4月18日は発明の日である。日本最初の特許制度である、専売特許条例が公布された日となっている。これを機会に、特許制度の必要性を歴史を見ながら考えてみたい。 

特許の考え方はBC6世紀ごろにあった。特別な料理の考案者に独占件を与えるというものである。古代ギリシャの都市シバリス(Sybaris)では、考案者に1年間について特別な料理法の独占権を与えたとの記録があるようだ。

特許制度で発明者に独占権

特許制度とは発明を公開させる代償として、発明者に独占権を付与する制度である。早期に公開することにより、新技術が広く知れ渡り、それをもとに新たな技術革新が効率的に行われることを意図している。

また発明者には独占権により模倣による利益喪失が防止され、発明に対するインセンティブが確保されるようになる。

特許制度がなければ新技術が広く公開されず、次なる技術革新が効率的に行われなくなってしまう。これは産業の発達に対して大きなマイナス要因になってしまうのだ。

特許制度とは、研究・開発に先行投資した発明者の正当な利益を保護すると同時に、産業の発展を促すための制度といえる。

そこで産業の発達を促すため次ページのように特許制度を設け、独占権を与える仕組みが生まれた。
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