前回、“アイデアの具現化9段階・上”において、アイデアを具体的なイメージとしてブラッシュアップするところまで説明してきたが、今回はその中篇になる。試作に入る前に世の中を調べる必要があり、その方法についての説明である。試作にかかる費用や時間を無駄にしないために、ここはしっかり調べたいところだ。
市場調査や先行技術と先願調査
先行技術調査や先願特許調査は、インターネットでの検索が便利である。
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さあ試作だとはやる気持ちを押さえて、先にやるべきことがある。市場調査、先行技術調査、先願調査といわれるものである。ここは結構重要だ。
試作にはお金と時間がかかる。しかし発明家は直ぐにアイデアを形にしたく試作にお金を使ってしまう。手作りで作れる物ならまだしも、メーカーにお願いしないといけないものは安易に試作には入れない。
苦労を重ねて出来上がって見ると、既に同じようなものが発売されていたといったことが度々ある。商品にはなっていなくても、既に他の人により特許出願されていることもあるのだ。
以前の記事、"摩訶不思議!発明は伝染するの?"において”形態共鳴”について説明した。ここで述べられているように、同じような発明が同時多発的に生まれるので注意したいところである。
足で調べる
専門店やアイデアショップやデパートに足を運ぼう。通販カタログや雑誌類にも目を光らせたい。直近に関連業種の展示会があればどんどん参加しよう。発売される前の新商品を見ることができる貴重な機会であり、情報源としては有効な部分である。この他にも次ページのような調査が有効である。