猛毒餃子で多数の中毒者が発生!
一家の食卓を襲った“猛毒餃子”。食への安全神話が完全に崩壊した! |
この『メタミドホス』は農作物の害虫であるアブラムシなどの駆除に使われる農薬なのですが、体重50Kgの人が1.5gを摂取しただけで死に至るという劇薬で、最近中国でも使用が禁止された劇薬中の劇薬なのです。この劇薬の付着した冷凍餃子を食べた人は次々にけいれんや下痢、嘔吐などの症状が現れ、病院で手当てを受けることになったのです。
朝日新聞の報道によれば今回の輸入元になったジェイティフーズが毒物が混入している可能性があるとして自主回収を行う市販用、業務用の冷凍食品は以下の23品目にも及びます。
【市販用】
・中華deごちそう ひとくち餃子
・お弁当大人気!ミニロールキャベツ
・お弁当大人気!豚肉のごぼう巻き
・お弁当大人気!2種のソースのロールキャベツ
・お弁当大人気!豚肉の3色野菜巻き
・CO・OP 本場中国肉餃子30個540グラム
・CO・OP 手作り餃子40個560グラム
・CO・OP とろ~り煮込んだロールキャベツ2個×2袋入
【業務用】
・特製スライス叉焼(バラ)
・厚切り特製ヒレかつ
・豚肉と三色野菜の包み巻き
・ローストオニオンポークカツ
・ミルフィーユポークカツ
・柔らかく煮込んだロールキャベツ(トマト味)40
・ポークピカタ100
・柔らかく煮込んだロールキャベツ(トマト味)60
・ポークピカタ(チーズ入り)40
・ポークピカタ(チーズ入り)60
・やわらかヒレカツ
・豚肉ときのこのクレピネット(網脂包み)
・ひれかつ
・豚肉ふんわり包み
・ミルフィーユカツ50
(その他の会社の取り扱う食べてはいけない食品リストはこちら。)
今回の事件は通常では起こり得ない劇薬が食品に混入していたというだけでも衝撃的ですが、更にショッキングなニュースは、販売した生協および輸入元のジェイティフーズが食中毒が発生した昨年末から1ヶ月ほど事実を公表せず、第二、第三の被害者が出てしまったことです。被害者は当初報道された10人に留まらず、産経新聞の発表によれば、31日昼までの報告で“猛毒餃子”の被害を訴え出た人はなんと17都道府県で85人にも上り、今後更に増えていく見込みです。(産経新聞が1月31日の夜に集計した結果では“猛毒餃子”による被害は400人を超え500人に迫る勢いだとの発表がありました。)
今回の“猛毒餃子”は安心で安全な食を届けることを信条としている生協が震源地であり、私達生活者の食に対する計り知れない不安を増大させる結果となりました。
今回の猛毒が含まれた冷凍餃子の生産や後手後手に回る販売業者の対応を始め、近年起こった様々な偽装問題などを含めて、なぜ企業は消費者を軽視するのか?次のページではこれらの企業の姿勢を受けてマーケティングの本来あるべき姿について考えていきます。