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偶然を味方にする秘訣とは?

偶然によるアイデアは常に問題を意識していると身近にあるのかも知れない。誰でも偶然の恩恵を手中にできそうだ。偶然の発見により生まれた世界の発明品を見ながらその秘訣を探ってみた。

執筆者:木村 勝己

"成功の秘訣は1%のひらめきと99%の努力"……かの発明王、トーマス・エジソンの有名な言葉だ。発見のきっかけは偶然だが、発明品を世に出す為には多くの努力や苦労が積み重ねられている。

この偶然による発見は、ちょっとした遊び心やいつもと違う行動によりもたらされることが多い。世界の大発明もこのちょっとした出来事から生まれている。

望遠鏡はオランダの眼鏡師の偶然から

望遠鏡の発明は、オランダの眼鏡師が凸レンズ(老眼鏡)に凹レンズ(近眼鏡)を偶然重ねたところ、遠くにある教会の塔が大きく見えたことにより生まれたと伝えられている。このレンズの組み合わせで望遠鏡を作り、1608年に特許出願がなされている。

ガリレオ・ガリレイはこのニュースにより自作の望遠鏡を作り、天体を観測して土星の環を発見し、木星のまわりに4個の衛星を発見し、太陽の黒点を発見したりと、多くの功績を残すこととなる。

キャンディが溶けて電子レンジの発明

電子レンジの発明は、米国の会社レイセオンの研究者の偶然の出来事により生まれた。第2次大戦の終戦直後に、レーダーの平和利用を研究していたときのことである。レーダーはマイクロ波を発生する磁電管(マグネトロン)を利用して作られていた。

あるとき研究員のパーシー・スペンサー博士が実験をしていると、ポケットにいれておいた棒型キャンディが溶けたことに気づいた。不思議に思いポップコーンの素や卵を磁電管のそばに置いて試してみた。観察しているとポップコーンの素ははじけてふくらみ、卵は温かくなっていた。

このときマイクロ波のエネルギーは食物を加熱するという特性を発見し、電子レンジの発明になっている。

そしてテフロンの発明も次ページのように偶然から生まれている。
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