マーケティング/マーケティング事例

一獲千金?申込殺到のタコ箱オーナーとは?

今マスメディアで話題になっているタコ箱オーナー制度。一獲千金を狙って数少ない権利に多くの応募が殺到しています。果たしてタコ箱オーナー制度とは?そしてどの位儲かるものなのか?真相をお伝えします!

安部 徹也

執筆者:安部 徹也

マーケティング戦略を学ぶガイド

一獲千金の夢を購入!「タコ箱漁オーナー2007」

タコ箱漁オーナー2007
一獲千金が狙えるタコ箱漁オーナーって何だ?
今、ちょっと変わった村おこしのイベントが話題になっています。そのイベントとは「タコ箱漁オーナー2007」。北海道留萌市が主催し、地元で盛んなタコ箱漁のオーナーを募集するという企画です。このタコ箱漁とはタコが暗い穴に潜り込む習性を利用して、タコ箱という小さな箱を海の中に一定期間沈めた後に引き上げてタコを捕獲するという昔ながらの漁法です。この「タコ箱漁オーナー2007」はこの小さなタコ箱1箱分のオーナーになれる権利を提供するものなのです。

タコ箱のオーナーになると権利金の振込後、オーナー登録番号が発行され晴れて同じ番号の自分のタコ箱が決定し、海に仕掛けられることになります。タコ箱漁は6月4日の週に始められ、熟練した漁師がベストなポイントとベストなタイミングを測ってタコ箱を投下。7月31日までの間、5回の引き上げが予定されています。つまり、タコ箱のオーナーになれば、漁は熟練した漁師に任せて、最大5回ものタコをゲットするチャンスを手に入れることになるのです。

ただし、いくら熟練した漁師がベストを尽くしてもタコ箱にタコが入っている確率は1回の引き上げで大体5%から20%。100個のタコ箱を沈めますから1回の引き上げで入っているタコ箱は5個から20個ということになります。

そうは言っても運がいい人は1回に2匹以上入っていたり、毎回入っていたりする可能性も無きにしもあらず。資源保護の観点から2.5kg以下のタコは海に戻されますが、成熟したタコは7kg以上になるそうですから、市場価格で見てみると1kg当たり2000円前後なので大物が1匹取れれば1万円以上、5回とも入っていれば5万円以上になります。先日6億円の賞金が話題となったtoto BIGには遙か及ばないものの、庶民的な小さな夢を買うという意味で「タコ箱漁オーナー2007」は将に“プチ”一獲千金を実現する楽しいイベントと言えそうです。

『獲れたタコはどうなるの?』、『そして自分のタコ箱に全くタコが入らなかった場合は?』そんな疑問をお持ちの方は次のページへお進み下さい!
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