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電気二重層キャパシタの紹介 炭に蓄電で新エネルギー革命!?(2ページ目)

次世代ハイブリッドカー向けに採用が進んでいる、大容量蓄電器キャパシターに注目だ!活性炭を利用することで今までの10倍の電気をため込むことができ、その特徴からエコカーの高加速性能を引き出している。

執筆者:木村 勝己

大きな電気容量

ECSは「電気二重層キャパシタ」といわれ、従来の紙や鉱石を誘電体に使ったコンデンサに比べ、蓄えられる電気容量がとてつもなく大きいものである。この電気二重層キャパシタの電極は活性炭をバインダーで練って集電極に接着するものである。


電気二重層キャパシタの原理写真提供:株式会社 岡村研究所


活性炭の表面積は1グラムあたり1,000~3,000?もあるそうだが、この表面積を大きくするには1nm(10のマイナス9乗メートル)程度の細孔を作る必要がある。そしてそには日本の得意な分野であるナノテクノロジーが使われているのだ。

燃料自動車への期待

化学反応でないため気候に左右されにくく寿命が極めて長いといった特徴があり、瞬間的に放電できるといった特徴があるが、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池などに比べエネルギー密度は低いため、この解決の研究が急がれている。


HONDAのコンセプトカー「極」ウルトラキャパシターを搭載した燃料電池自動車
(2003年モーターショー参考出品車)


瞬時に出力を出せるため燃料電池と組み合わせることにより、燃料電池車の加速性能を上げることが出きる。ホンダの燃料電池車に既に採用されている。日産ディーゼルのキャパシタハイブリッド・バスも開発されており、ディーゼルエンジンとの組み合わせたハイブリッドトラックも発売されている。

またコジェネレーションシステム(熱電併給システム)や太陽光発電の安定化電源などへの採用も進み、これから期待される技術といえる。
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