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電気二重層キャパシタの紹介 炭に蓄電で新エネルギー革命!?

次世代ハイブリッドカー向けに採用が進んでいる、大容量蓄電器キャパシターに注目だ!活性炭を利用することで今までの10倍の電気をため込むことができ、その特徴からエコカーの高加速性能を引き出している。

執筆者:木村 勝己

東京モーターショーでは多くのエコカーが発表され、これからのエネルギー開発に大きな展開が生れそうだ。そこには燃料電池に見られるように、バッテリーの技術革新が大きなウエイトを占めてきている。

4社の共同事業で実用化へ

そして今キャパシターなるものが開発されている。ECS(Energy Capacitor Systems)との呼び名で株式会社 岡村研究所が1992年に提案したもので、現在はEcaSSとして商標登録がなされている。

これは従来にない大きな電気が蓄電できるシステムである。エネルギー革命との期待も大きい。

京セラ、三井物産、日本電子、パワーシステムの4社は、このECSの実用化に向けて業務提携をした。基本特許が日本電子の保有であり、パワーシステムが製品に関する幅広い技術を蓄積している。

京セラは量産技術のノウハウをもとに製造を担当、三井物産は二次電池の市場開拓実績によりマーケティングのコンサルティングを担当する。この提携で開発から市場開拓までの一貫態勢が整うことになる。

期待される大きな市場

3年後には100億円の売り上げ目標とのことである。次世代ハイブリッドカー向けとして、2010年には3000億円の市場規模が見込まれるとのことだ。


電気二重層キャパシター写真提供:株式会社 岡村研究所


このキャパシター(蓄電器)はコンデンサと言われるものであり、電気を電子のまま蓄えるものである。テレビやCDといった電気製品回路の構成部品として多数使用されている。化学反応を利用して蓄電する電池とは異なり次のような特徴がある。
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