有料トイレの中はこうなっていた!
有料トイレのレイアウトはこのようになっていた! 手洗い(ピンク)、洋式トイレ(イエロー)、男性用便器(ブルー) |
早速、洋式トイレに入ってみる。来る前に想像していたのとは違って少々狭い。普通のトイレと変わらないくらいの大きさではないだろうか。付属設備も秋葉原と言うことでハイテク設備を兼ね備えているかと思いきや、ウォシュレット、消臭剤などあまり真新しいものはない。ただ、間接照明を使うなどおしゃれな内装ではある。新しいビルのトイレとはあまり変わったところはないが、やはり公衆トイレに比べれば格段の快適さである。
滞在している1分ほどで物見遊山の老人や秋葉系の若者など次々にこの有料トイレに入ってきた。やはり物珍しさで1度は見学してみようという人がかなりいるようだ。
有料トイレの競合を調査してみよう!
次に、『オアシス@秋葉原』を後にして競合調査を行ってみた。近隣はかなり競合がひしめき合う状況だった。まず一番近い競合トイレはJR駅構内のトイレ。これは『オアシス@秋葉原』から100mあたりの所に位置していて、駅構内という立地条件も手伝って利用者はかなりこちらを選ぶ確率も高いだろう。次に近いのが、『オアシス@秋葉原』と通りを挟んで向かいにある大手家電量販店のトイレ。店内に入って実際にトイレの位置を確認すると、3階から上にしかないらしい。そこでエレベーターで3階まで上るとトイレをチェック。トイレはかなりきれいで、たくさんの利用者で溢れていた。
もう一つの競合は地下鉄秋葉原駅へ向かう通路にある公衆トイレ。こちらは『オアシス@秋葉原』から200mほどのところに位置するが、若干古く、従来の公衆トイレのイメージそのままであった。
このように多くの競合が無料で同等のサービスを提供している秋葉原駅周辺で果たして100円といえども有料のトイレは必要だったのか?
次のページでは、有料トイレのターゲット利用者や立地条件などをマーケティングの観点から見ていくことにしたい。