マーケティング/マーケティング事例

可能!?人を思い通りに動かす方法とは?(2ページ目)

現在、お宝を探そうキャンペーンというものが実施されています。ヒントを集めて宝のありかを推測していくものなのですが、このプロモーションの裏には人を思いどおりに動かすテクニックが・・・その真実に迫ります!

安部 徹也

執筆者:安部 徹也

マーケティング戦略を学ぶガイド

日常よく体験する不完全な情報とは?

不完全な情報
「でも、ここから先は言えない・・・」人を思い通りに動かすには心を乱すテクニックが利用される。
このような不完全な情報のテクニックは使っている当事者が知っているか、知っていないかにかかわらず、日常至る所で使われています。たとえば個人レベルでも話の途中で、「でも、これだけは言えない・・・」などと話を完結させずに終わらせたことはないでしょうか。人は話が完結せずに止められると心が不安定な状態になります。その不安定な状態の人が次に取る行動は、どうにかして話の続きを聞きだして、完結させるということです。ですから、不完全な情報のテクニックを利用すれば、ある程度人を思い通りの方向に動かすことが可能になるのです。

テレビなどでもよくこの不完全な情報のテクニックが使われています。たとえば、CMの前に「この後、誰もが予想もしなかった驚愕の事件が発生!続きはCMの後で」というテロップを見たことはないでしょうか。このような言葉が投げかけられると人は次の事態を推測します。その推測が当たっているかどうか、また推測できない時にはどのような事態が起こるのかが気になって、ついついテレビを見続けてしまうものです。

また、連続テレビドラマなどでもヒットするドラマは視聴者に次の展開を予測させません。常に不完全な情報で視聴者の心の状態を次はどうなるんだろうと不安定にさせています。ですから、視聴者は毎回毎回次が気になって心の安定を求めてドラマを見続けてしまうのです。特に人気ドラマの場合、毎週最後は何かしら起こって次を見ずにはいられない展開になっています。

これらは全て心が不安定になった人はそれを安定させる方向に行動するという人間の行動心理学に基づいたテクニックです。100%全ての人が思い通りに動くわけではありませんが、マーケティングは確率論。ある程度の割合でターゲット顧客が計画したとおりの行動に移ることを目指すものです。実際に私も今回のミンティアのプロモーションでは“お宝のありか”がどこなのか気になってしまいました。企業の行うマーケティング戦略に乗っかって11月5日にはヒントラベルを3枚集めてお宝のありかに集結しているかもしれませんね。


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