ミンティアの“宝のありかを探せ!”プロモーション
ラベルをめくるとそこには“お宝のありか”を印したヒントが! |
「宝って何だろう?」、「どこで宝を手にすることができるんだろう?」そんな疑問を解消すべく、ラベルに印されたミンティアのウェブサイトを訪れてみると、お宝とはTシャツやスポーツタオル、ボールペンなどミンティアグッズ10種類が詰まった宝箱。この宝箱を入手する方法は、ヒントをもとに宝のありかを推測して、ヒントラベル3枚を持参の上11月5日にその宝のありかに駆けつけるか、もしくはヒントラベル3枚を貼り付けて宝のありかを当てるかの2通りです。“お宝”と謳ってはいますが、実際にはそんな超豪華な賞品ではありません。ただ、宝探しと聞くとワクワクするし、一つのヒントで宝のありかがわからなければ他のヒントを集めて場所を特定したいと思いませんか?
ヒントは10種類あるので、3枚のヒントラベルで宝のありかを特定できなければそれ以上購入する人も現れるでしょう。また、11月5日という期限もあるのでとりあえず必要なくてもヒントを得るために纏め買いする人もいるのではないでしょうか。
マーケティング心理学『不完全な情報』とは?
このミンティアのキャンペーンを分析してみるといろいろなマーケティングテクニックが利用されているのがわかります。今回はその中の一つ、『不完全な情報』という心理学のテクニックをご紹介しましょう。不完全な情報とは、人はある程度まで情報が与えられ、完結せずに中断されると、その情報を完結させたいという行動に出る特性を表したものです。中途半端な情報を与えられることによって心が乱れて不安定な状態になるのです。このような不完全な情報の状態になると人はその精神の不安定さ、不快さを解決する行動に出ます。
たとえば、今回ミンティアの“宝のありかを探せ!”プロモーションではクイズという形で宝のありかのヒントを伝えています。購入者はこのヒントをもとに宝のありかを推測するわけですが、手に入れたヒントで宝のありかが解明できない場合は、どうしても宝のありかを知りたいという欲求が現れ、心が不安定な状態に陥ります。そこで、この不安定な気持ちを安定させるために宝のありかがわかるまでヒントを求め続けることになるのです。
不完全な情報のテクニックは知らないうちに日常の至る所で使われていた!?他の身近な事例は次ページで!