<1位.ノーベル賞受賞、小柴さんと田中さん>
ノーベル賞、日本人が同じ年で2人受賞するのは初の快挙である。物理学賞と化学賞であるが、化学賞においては何と3年連続の快挙だ!さらに化学賞は民間企業からの受賞と、何かと話題の多い今回の受賞である。
その為かメディアの報道も活発になり、授賞式やパーティに関する内容など、普段見られない映像を目にすることができた。
物理学賞の小柴昌俊(76)さんは、東京大学の名誉教授である。東大宇宙線研究所の観測施設「カミオカンデ」で、ニュートリノを検出した功績が認められての受賞である。
化学賞の田中耕一(43)さんは、島津製作所の社員である。「生体高分子の質量分析法のための脱着イオン化法」の開発功績が認められての受賞である。
民間企業の会社員ということと、その素朴な人柄が話題になり、メディアでの露出度が大きい。何かと暗いニュースが多い中で、元気の出る明るい話題である。
日本は均質の商品を大量生産してアメリカに追いつけ負い越せでここまで成長してきた。しかしいまや大量生産の時代ではない。
21世紀は知の時代といわれるように、創造性やオリジナリティーが多くの商品分野で求められている。独創的な発想が競争力強化には重要になってきており、今回のような受賞は大いに勇気づけられるものだ。
国や企業も健全な経済活動と共に、研究・開発への評価への積極的な取り組みが求められる。
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