その写真から見れる「先行者」は、デザイン的には日本のロボットのような洗練されたものではない。8角形の頭で、平面的な顔、胴体も平面的で金属の骨組みが丸出しだ。角関節も円筒状の突起が出ており、駆動ベルトもむき出しである。
足の後方からは光ファイバーのケーブルが出ており、外部のコンピューターに繋がっている。当然移動範囲は制限されることとなる。足の裏にセンサーがあり、地表の変化に対応して歩けるようだ。
基本的な特徴をまとめると以下のような表になる。
≪「先行者」の特徴・スペック≫
●中国のヒューマノイド開発の3つの課題
≪機械の自動制御システム≫
機械の自動制御システムとなると、大量生産を目的とした制御技術のレベルは高いものの、最先端のロボット開発となると、開発の実績が少なく技術的に越えなければならない壁が多い。
≪メカトロニクス技術≫
また、ロボットの駆動に必要なスピード、加速度、角度を制御するメカトロニクス分野の技術開発も遅れている状態だ。さらに次のような課題もある。