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「先行者」に見る中国のロボ開発(4ページ目)

ひところインターネットユーザーの間で、中国の大学が開発した二本足歩行ロボット「先行者」が話題になった。火付け役になったのは「侍魂」という個人サイト。その話題の実態は如何に!

執筆者:木村 勝己

≪本体組み込み型リアルタイム制御システム≫

ロボット本体とコンピュータを結ぶ光ケーブルをなくすためには、ロボット本体に組み込むリアルタイム制御システムが必要となるが、現地新聞によると、「先行者」開発時点では米国にしかその技術がなく、中国には輸入をしていないということだ。

●中国の家電は世界を席巻、ロボットは?

ロボットは様々な技術の集積であり、そのいずれもが世界最高峰のレベルを要求すると言っても過言ではない。現状では、中国国内での二足歩行ロボットの開発は日本や米国のそれとは比べ物にならないレベルではある。

しかし、中国発の家電が世界市場を席巻している現状を5年前には容易に想像できなかったのと同じく、5年後、10年後には中国のロボット技術がどのレベルに達するのか、予想は難しい。

この「先行者」の開発は前述の通り大学の研究室で開発されたものである。国家主導とはいえ、一人の教授に割り当てられる開発予算が日本でのロボット開発予算に比べ、ケタが違うことは想像するに易いだろう。

しかし、今後の中国経済の成長や技術力の向上により、開発予算と関連技術の課題がクリアされる可能性も高く、ロボット開発技術が飛躍的に向上することも十分に考えられる。

ところで、この国防科技大学でのロボット開発の目的は何なのだろうか。
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