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ユニークなアイデア商品化シリーズ 日本の食文化?カップヌードル(3ページ目)

私たちの生活スタイルを変えてしまった発明品は多い。それは発想の素晴らしさとともに、商品化への努力も大きいようだ。20世紀の日本の発明ベストテンに入る、発明品の特徴を探ってみよう。

執筆者:木村 勝己

=逆転の発想=
このように多数のアイデアにより開発された商品であるが、製造時に新たな問題が出てきた。連続に流れてくるカップに麺を落として入れるのだが、この麺が斜めに入ったりと上手くいかないのである。しかし、これを解決したのは社長の逆転の発想であった。先に麺を連続で流してカップを上からかぶせたのである。

=販売キャンペーン=
1971年9月、遂に完成。しかし最初の販売は苦労したようだ。徐々に消防署などの夜勤の人に喜ばれ出した。そして一大販売キャンペーンを行ったのだ。銀座の歩行者天国での直接販売である。目標は1日で2万食の販売だ。結果は4時間での完売であった。大当たりだ!

その後のテレビCMでの宣伝効果も手伝って、あっという間に世の中に受入れられた。災害地での非常食としての役割も大きく、現在は年間で82億食が世界の人々に食されているのだ。

発明を考えていると、観察力が養われるといわれるが、このカップヌードルの開発の歴史は、アイデアのヒントが意外にも身近にあることを教えてくれた。そして多くの新しい問題を試行錯誤と新しい発想で、着実に解決していく必要性を教えてくれた。

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