今回も会社を設立して自ら商品化を果たし、多くの売上を得ている主婦の発明品の紹介である。
●パート1(主婦発明の横綱!洗濯糸くず取り)
《地下鉄乗り換えマップ》
これも有名な発明だ。発明者は主婦の福井さん、二児の母親である。この発明は彼女の体験から考えられたものであった。
夏の暑い日、彼女は子供をベビーカーに乗せてショッピングに出かけていたが、乗り換えで地下鉄の中を歩いているうちに、子供がぐったりしてしまったそうだ。この時、階段やエスカレーターの場所が前もってわかるものがあると便利と考えたのだ。
そして、これからの行動力が凄い!子供をおんぶしながら、週末には子供を夫に預け、東京の地下鉄の階段やエスカレーターをすべて調べ上げたそうだ。そして車両のどの辺に乗れば、乗り換えが楽に出来るかがわかるマップを作ったのである。
≪地下鉄乗り換えマップ=写真提供:(社)発明学会≫
これを何とか商品化したいとの思いは、多くの会社へのアイデア提案といった行動になった。約50社に売り込んだそうであるが、全て不採用であったそうである。しかし諦めてはいけない、出会いが肝心なのである。ついに営団地下鉄やタウン情報誌やシステム手帳会社が採用してくれた。
駅の売店で見た人も多いのではないだろうか?彼女はこの販売活動を、発明品を商品化するために自ら起こした会社“アイディアママ”で行っている。
現在では10数人の社員を使うまでになっており、年商は約1億5000万円になっているそうである。またインターネットや携帯電話へのナビゲーションソフト等、応用商品の開発・販売にも頑張っている。
育児をしながらのこの主婦の行動力は、町の発明家に大きな勇気と、新らたな活動のエネルギーを与えてくれることだろう。