マーケティング戦略の基本「何を」「いくらで」「どこで」「どのようにして」を決定しよう! |
このマーケティング戦略のポイントは4つあります。「何を」「いくらで」「どこで」「どのようにして」です。これらはそれぞれProduct(製品)、Price(価格)Place(流通)Promotion(販促活動)を決定することですから頭文字をとって4P戦略と呼ばれています。
またこれらの戦略は単体で機能するものではなく、組み合わせによって効果を発揮します。そのため、これらの各戦略の組み合わせはマーケティングミックスと呼ばれています。
それではこのマーケティングミックスの実際の事例をタイプ別に見ていきましょう。
トップが更に差をつけるには「流通網強調型マーケティングミックス」
流通網強調型マーケティングは、資金やブランド力のある企業がさらなる競合との差別化を図るために実施する戦略のひとつです。自社の商品を扱ってくれる流通業者や販売業者を増やし、消費者との接触機会を競合に比べ圧倒的に増加させていきます。たとえば日本コカ・コーラ社は日本全国に自動販売機を設置するという圧倒的な流通網を構築してきました。もちろん同社の自動販売機では他社製品の入り込む余地はありませんから、この自動販売機の流通網は日本コカ・コーラ社製品の独占販売網です。この圧倒的な自動販売機網が揺るぎない清涼飲料水業界ナンバーワンの地位確保の一因ともなっているのです。
他にもまだまだ様々なタイプのマーケティングミックスがあります。次ページでは価格強調型、プロモーション強調型の事例を紹介しましょう!