《曇り止め鏡》
洗面所の鏡やクルマのサイドミラーに対する曇り止めには、多くの期待がもたれている。これを解決するのが光触媒機能である。この機能を持ったフィルムをサイドミラーに貼ると水滴がつかなくなり、洗面所の鏡が湯気で曇ることもないのだ。
さらに最近は、フィルムを使わずに鏡の表面に、直接光触媒機能を形成させるものが出てきた。
この光触媒の正体は酸化チタンである。成分は塗料や化粧に使うおしろいと同じであるが、大きさが十分の一位に小さくなり、結晶構造も異なったものである。これに紫外線があたると電子と正孔が発生して光触媒機能が生じるのだ。
光触媒には二つの機能がある。超親水機能と酸化分解機能である。超親水機能は水滴となじみやすくなるもので、酸化チタン膜の鏡に水滴がついても、球体化せず一様に流れた状態となる。これにより光の乱反射が改善され、曇らずに見えるようになるのである。
酸化分解機能は、紫外線があたることにより発生する活性酸素の働きにより、有機物を分解し殺菌・脱臭効果が得られるものである。この酸化チタンは触媒として働くため、その効果は半永久的といえる。たばこの臭いや花粉などを分解する空気清浄器としての商品化や、抗菌・脱臭効果を使った冷蔵庫や陶器などの商品が出ている。
可視光に反応する光触媒も開発されており、これから多くの分野で光触媒利用商品が期待される。
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●ミラーシステム事業(Murakami Corporation)
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