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実用新案!浴衣ブームに新風か?(2ページ目)

ここ数年は浴衣ブームである。色合いや柄も多彩なものが出てきており、下駄や小物と共にずいぶんとお店に並んでいるようだ。女性誌の浴衣特集もバラエティになり、この夏は新たなブレークが起こりそうな気配。そして浴衣ファッションにも新しい波が押し寄せている。

執筆者:木村 勝己

特許制度について特許法では「この法律は、発明の保護および利用を図ることにより、発明を奨励し、もって産業の発達に寄与することを目的とする」とある。そして発明に対して権利を与えたものが特許であり、考案に対して権利を付与したものが実用新案である。

発明は「自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のもの」であり、考案は「自然法則を利用した技術的思想の創作」である。特許は発明であれば方法、物質自体等広く認められるに対して、実用新案は物品の形状・構造・組み合わせについてのものに限定される。しかしこの特許と実用新案の審査には明確な境界はないようだ。

≪特許と実用新案の主な制度の違い≫

 特許実用新案
保護する法律 特許法実用新案法
保護対象 発明考案
権利の名称 特許権実用新案権
審査制度 実体審査あり原則無審査
権利期間 出願日から20年出願日から6年
 

このようなことから、新しいアイデアを権利化したい場合、特許で出願するか、実用新案で出願するかはまようところだと思う。判断の目安としては、それを使用する商品で決めることが多い。例えばノベルティーのような実施が容易で模倣されやすいもの、商品サイクルの短いもの等は、無審査で短期間で登録される実用新案で出願する場合が多い。しかし実用新案は権利行使に弱い面があり、最近は特許で出願する割合が増えている。

特許の出願は個人でするか、特許事務所に依頼するかの選択ができる。出願には願書に明細書、図面、要約書を添付して特許庁に提出する。特許出願が受理されると出願番号が与えられる。そして出願書類やデータの形式の審査である方式審査をクリアすれば、1年6ヶ月経つと自動的に公開されるのだ。
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