営業のノウハウ/営業の目標・売上管理・顧客管理

あなたが成長する「ロールモデル」を持とう

周りに尊敬できる人がいない、そんな愚痴ばかり言ってませんか。視野を広げてロールモデルを持ちましょう。心の師匠がどんなときもあなたを支えてくれます。

西野 浩輝

執筆者:西野 浩輝

営業ノウハウガイド

心の師匠があなたを伸ばす

みなさんは「ロールモデル」という言葉を知っていますか。


ロールモデルとは簡単に言えば、「私もあの人のようになりたい」と思える人物のこと。自分にとって生き方や働き方のモデルになる人のことです。『心の師匠』といってもいいですね。


私はロールモデルを持っておくことを、ぜひオススメします。なぜなら三つのメリットがあるからです。

自分のモチベーションがアップする

まず最初のメリットは、ロールモデルを見ていると「自分もあんなふうになるぞ!」というやる気が出てくること。


私のケースをお話ししましょう。まだ私が新人営業マンだった頃のこと。同じ職場にいたAさんは営業力抜群でカリスマ性があり、職場でも目立つ存在でした。こういう人って普通は味方も多いぶん敵もたくさんいるものなのですが、Aさんに限ってはほとんど敵がおらず、周囲のみんなに好かれていました。それもそのはず。目下の人間への気配りやフォローが、とてもきめ細かかったからなんですね。


「なんてカッコいい人なんだろう。私もいつかAさんのようになるぞ」

と、若い私は憧れたものです。Aさんがいたから、自分もがんばることができたという面はすごくあったと思います。

営業力が向上する

ロールモデルができると、その人の行動が何かと気になるようになるものです。ぜひその興味関心を活かして、その人の行動を『細部まで』観察してみましょう。


Aさんの場合は、お客さんとの関係づくりがメチャクチャ上手でした。それに比べると、新人の頃の私はお客さんと近い関係を築くのがまだまだ下手で、悩みの種でした。


そこで私はAさんの一挙手一投足まで観察することにしたのです。


例えば電話でお客さんに言いにくいことを伝えなくてはいけない時、Aさんはどんなふうに話しているか? 私はAさんが電話で話している近くで、耳をそばだてて聞いていました。


するとお客さんにイヤな話をしなくてはいけない時は、「ちょっと言いにくいことで申し訳ないんですけど、よろしいですか」とまずクッション言葉を入れるとか、「実は結論から言うとこうなんですよ」と結論から話すとか、Aさんのテクニックが見えてきます。


私はすぐにAさんのやり方をメモにとり、自分の営業に取り入れていきました。

すると、お客さんとの関係づくりが、Aさんを真似ることでどんどん上達していきました。


ロールモデルを持つことは、自分自身の営業力アップにも役立つのです。

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