プレゼンと、講演と、セミナー。似て非なる3つ。その差はゴールにあります。 |
どういうことかというと、つまり「心構え1つで、プレゼンに大きな差が出る」ということ。全くおなじスキルを持っていても、心構えの差でその出来は雲泥の差になります。
例を出しましょう。たとえば僕が、うちの家族としゃべるときに最高のプレゼンをしているかというと、そうではない。ここぞというワンシーン以外は、普通のしゃべりなわけです。持っているスキルが何か変わったわけでもないのに、トークに差が出るのは、ズバリそのときの心構えによるものとしか言えないでしょう。
特に、そのプレゼンにおけるゴールをどこに置くのかということが、プレゼンを大きく変えます。今日はそういった「プレゼンのゴール」ということについて、お話ししたいと思います。
3つの「話す場」の違いとは?
わかりやすいように、3つのものの比較で話しましょう。3つとは『プレゼンテーション』と『講演』と『セミナー』です。直感的にイメージする絵はすごく似た3つですよね。演台の前に立ち、多人数の前で話している様子が連想されます。でもこの3つ、ゴールは大きく違います。プレゼンのゴールは何でしょうか? 多くの場合、『情報伝達』や『意思決定してもらうこと』でしょう。その典型例がセールス・プレゼンテーション。「よし、この商品を買おう!」の一言のためにおこなっているわけです。
では、講演のゴールは何でしょうか? 実際の多くの講演を見ていると、そのゴールを『聞き手の感情を揺さぶること』に置いていることがわかります。『聞き手のモチベーションを上げる』なんていうのも、その1パターンですね。
最後、セミナーのゴールは何でしょうか? これはもちろん『聞き手に学んでもらう』ことです。新入社員研修や管理職研修しかり、私の専門分野のプレゼンテーション研修しかりです。
次のページでは、この3つの関係について。