プレゼンテーションに型は必要か?
プレゼンにおいて自分らしさをどう出すか? |
以前、ある企業でプレゼン研修をおこなった際に、受講者から受けた質問です。考えたことのない観点からの質問だったので、とても新鮮に感じたことを覚えています。
言われたとおりの動きでやっていると、自分の個性が失われてしまうのではという心配、確かにうなずける部分もありますね。その一方で直感的に「あぁ、その考え方は違うな…」と思いました。
なぜ私は、直感的に違うと感じたのでしょうか?
型破りor形無し
質問を受けたとき、真っ先に頭によぎった言葉はこれでした。「型を持っている人間が、それを破るのが“型破り”。型もないのに、それをやるのは“形無し”よ」
誰の言葉かは覚えていなかったのですが、調べてみると無着成恭さんというお坊さんの言葉だそうですね。短い文句で、本質が語りつくされているなと思うんですよ。
この言葉を今回の質問に当てはめるとどうなるのか?つまりこういうことではないでしょうか。
「ちょっと教えられたとおりにプレゼンをするくらいで無くなってしまう個性なんて大したことはない。フォーマットのとおりにプレゼンをやってすら溢れ出てしまうものこそが本当の個性」
少し論点がズレたかな? でも、これが真実だと思います。
次のページでは、「誰のためのプレゼン?」の観点から。