会議には様々なポジションの人間が参加し、それぞれの要望を持っています。 |
プレゼンテーションは、何も社外に対してのものばかりではありません。社内で上司などを説得するのも、やはりプレゼンテーション。会議で自分の意見を通すために必要なのも、同様にプレゼンテーションです。
今回は実際に会議の場で自分の意見を通すための方法、言い換えれば会議の出席者に「この意見は取り入れる価値がある」と思わせる方法として大切なことをたった1つお伝えしたいと思います。
聞き手の興味に合わせる
社内会議というものの特徴の1つは、参加者の多様性だと私は思います。
会議のメンバーには色々な立場の人がいます。上司だったり、同僚だったり、他部署の専門家だったり。そのポジションによって、求めるものが大きく違ってくるものなんですよね。
そして、そのそれぞれの求めるものに応えたとき、はじめて満場一致が得られるのです。例を挙げてお話ししましょう。
ある経理部の会議
たとえば、あなたが経理部の人間で、「新しい経理システムの導入をしたい」というプレゼンテーションをおこなうとします。そして、そこに上司である社長、同僚である経理部のメンバー、そして情報システム部のメンバーが1名アドバイザー的な位置づけで参加しています。
このとき、それぞれのメンバーはどういう観点であなたのプレゼンを聞くのでしょうか?
社長:
「そのシステムのコストパフォーマンスはどれくらいか?いくらの費用がかかって、それがどれくらいのコスト削減になるのか?」
経理部メンバー:
「そのシステムを使うと、普段の仕事はどれくらい楽になるのか? 何か新しく覚えなければならないことは多いのか?」
システム部メンバー:
「そのシステムは、プログラムとしてどこが優れているのか? 他社製品と比べた特徴は何か?」
大まかに言うと、このような感じでしょうか?