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「忙しい」を言い訳にしない対話術(2ページ目)

今回のテーマは家庭でのプレゼン術。仕事に追い回されると、ついつい怠りがちな家庭の対話。いかにして折り合いをつけるのかについてお話しします。若干、くどい表現になるのはご勘弁を。

野村 尚義

執筆者:野村 尚義

プレゼンテーション・企画力ガイド

とはいえ、忙しい

「じゃあ、仕事を疎かにして、家族との時間を取れというのか?実際に仕事は忙しいし、そんな意見は現実的じゃない!」
はい、それもよくわかります。しつこい様ですが、私も同じなのですから。ただ、まず第一歩は「今のままの状態がベストではない」ということを、しっかり認識することだと思うのですよ。

時間がない中でのコミュニケーション、とても難しいことなのですが、出来ることはゼロではないと思います。たとえば、こんなものはいかがでしょうか?

小さなコミュニケーションを増やす

ポイントは小さなコミュニケーションを増やすこと。じっくりと話すことも大切ですが、それができないのならば、短いコミュニケーションを増やそうというアイデアです。要は、質より量。

たとえば、携帯メール。「いま駅ついたよ。今から帰るね(^-^)」これだけ打つのにかかる時間はほんの30秒。ホームに降りてから改札に着くまでにも打てます。「帰りにコンビニで何か買って帰ろうか?」2通送っても、たったの1分。

仕事の合間に、ほんの少しの時間で電話をするのも良いですよね。「時間ないんだけど、ちょっと電話してみた。元気にしてる?」時間がないことを伝えておけば長電話にもならないですし、逆に相手としては「そんなに忙しいのに電話してくれた」と感激に思うかも。

心理学でザイオンス効果(単純接触効果)というものがあります。一言で説明すれば、接触回数が増えれば増えるほど、接触相手への好感度が増すというものです。ほんの短い接触でも1回は1回。こうした効果への理解があると、短いコミュニケーションも有効であるということが納得しやすいと思います。

次のページでは、もうひとつの方法について。
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