プレゼンテーション/プレゼンテーションの基本

上手なプレゼン3つの要素 2(2ページ目)

プレゼンテーション研修などの講師も務める西野浩輝氏との対談の後編。プレゼンスキルの高めかたについて、具体的に3つのポイントを聞き出します。

野村 尚義

執筆者:野村 尚義

プレゼンテーション・企画力ガイド

自分を魅力的に見せるために笑顔を心がける

「コンテンツ・ストラクチャー・デリバリー」
上手いプレゼンとは、一体どんなプレゼンテーションなのか…。

野村:
最後、3つめの要素です。「話し手自身が魅力的で、話し振りから信頼・好感が感じられる」ためには、どのようなところを気をつけましょうか?

西野:
ここの部分を研修のなかでは、8つのスキルにわけて解説しています。

野村:
声の大きさ、話すスピード、強調、間の取り方。
姿勢、表情、ボディランゲージ、アイコンタクト、の8つでしたね。

西野:
そうです。
そのなかで、私が見てきた数千人の話し手のなかで、最も出来ていない可能性の高いのが「表情」なんです。

野村:
多くの人が、話すときに仏頂面になっていると?それとも、無表情といった感じかな?

西野:
その両方ですね。とにかく笑顔がない。
「表情は笑顔をベースに、バリエーションを増やしていく」のが基本です。
でも、多くの人はバリエーションを増やすより前の段階で、笑顔がベースになっていない。まずはそこの改善ですね。

野村:
笑顔は、聞き手の緊張を解く意味でも、とても重要ですね。
優れた話し手は、その重要性を強く理解しています。

西野:
「真剣な話をするときに笑顔はいらない」と考える人もいるようですが、決してそんなことはありません。
真剣な話で、内容がシビアであればあるほど、表情を笑顔にすることで、その場の雰囲気を緩和させなければならないのですから。

野村:
どんなプレゼンにおいても、笑顔の重要度は変わらないと。
これも、前項目と同じく、日ごろからの心がけが大切ですね。

西野:
その通りですね。
特にフォーマルプレゼンなどの「いざ」というときは、緊張して普段よりうまく笑顔が出せなかったりするものです。
日ごろやっていない笑顔が、ここぞのシーンで日ごろよりうまく出来るはずがないですから。

日ごろの心がけの重要性

野村:
多くの項目に通ずるのは、「日ごろから鍛えること」ですね。

西野:
何でもそうだと思うのですが、プレゼンにもやはり量稽古は必要になってきます。
「自分にはプレゼンの場がないから、なかなかうまくならない」という声もよく聞きますが、そんなはずはなく、意識すればいつでも場数は踏めるはずなんです。
要は、何を場数と考えるか。

野村:
日常のささいなシーンでも、鍛錬の場だと考えて取り組もうということですね。
今回は、長時間の対談、ありがとうございました。


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