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「生協の白石さん」に学ぶ、好かれる話し方(2ページ目)

大ベストセラーになっている書籍「生協の白石さん」。この本を読んで白石さんのファンになった方も多いはず。彼の何がそこまで人を引き付けるのでしょうか?謎に迫ります。

野村 尚義

執筆者:野村 尚義

プレゼンテーション・企画力ガイド

話し言葉でも、プラスαの一言は有効

では、私たちが白石さんのように、プラスαの一言をうまく使うことはできるのでしょうか? 「これは、ひとことカードへの返信だから面白いのでは?」という疑問もあるかと思いますが、決してそんなことはありません。最後のプラスαは話し言葉は十分有効です。

以前に私が出席した講演会のときの話です。講演者のスピーチが一通りおわり、司会にバトンタッチされました。司会の方の最後の言葉がよかった。

「以上で、本日の講演会は終了させていただきます。ありがとうございました」

という言葉のあとに付け加えた一言。「外は寒くなっています。暖かくして、お帰りくださいませ」

なかなか、魅せる司会者だなと感じさせられました。これも、最後のプラスαの効果ですね。

「プラスαの一言」を付けられないかを常に考える

白石さんが見せるような「プラスαの一言」は、何のために付け加えるのか? 自分の伝えたいメッセージを補強するためではありません。だって、それがなくても同じだけメッセージは伝わっているのだから。ずばり、「プラスαの一言」は相手の気分を良くしたり、和らげたりするためにあるとは思いませんか?

そうだとすると、この「プラスαの一言」を付け加えようとする努力は、相手への心遣いそのものだと言えるのです。

「いかにして相手に気持ちよく聞いてもらうか」

そんな風に考えながら話ができれば、きっと相手はあなたのことを好きになってくれるはずです。


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