前回の記事「企画が通る3つの条件 『マッチング』とは」で、企画が摩擦なくとおるための条件は3つあるということをお伝えしました。それが
1.マッチング
2.価値伝達
3.実行体制

の3つでした。ひとつ目の「マッチング」についてはお話ししましたので、今回の記事では残りのふたつ「価値伝達」「実行体制」についてお話していきましょう。

価値伝達

価値伝達ができていない価値は、ないのと一緒なのです。
受け手の重要と企画者の供給がマッチしていたとしても、そのこと自体に受け手が気付けないということがよくあるのです。男女関係で言うなれば、すごく相性の良いふたりが、お互いによく知らない間柄だからお付き合いするまでに至らないみたいな。

つまり、本来ある価値が伝わっているのか、伝わっていないのか。価値は受け手に伝達されてはじめて、価値なのです。では、ここでいう価値とは何なのか? 私は2つの意味で考えるのがよいと思います。

■本質価値
本質価値とは「その企画がいかに受け手のニーズを満たすものか?」が伝わること。つまり、まさにマッチングがなされているということですね。「お腹が空いた」という受け手のニーズに対して、「これはおいしくて、空腹が満たされる」ということが伝わることと考えるとわかりやすいでしょうか。


■周辺価値
周辺価値とは、受け手のど真ん中のニーズではないものの、「あれば加点ポイントになる」ような価値を指します。空腹の人に「この店は、ゆったりと落ち着いて食事ができますよ」とか「ウェイトレスがかわいいですよ」などと伝えるのは、周辺価値にあたるでしょう。


普通に考えれば、本質価値のほうが大事で、周辺価値のほうが優先順位が低いといえるでしょう。たしかにそうなのですが、受け手というのは合理的な判断ばかりをするわけでもないんですよね。だから、周辺価値も十分にカバーしておくほうが、企画は通りやすくなります。

さて、次のページでは3つめのポイント「実行体制」についてお話ししましょう。