「今度、この件について企画をあげてくれ」上司に言われても、経験がないと戸惑ってしまいます。どう戸惑うかというと「企画って、よくわからない」ということ。企画という言葉はよく使うものの、具体的な意味はわかりにくい。

この記事では企画の定義やその目的、構成要素などについてお話ししていきたいと思います。「なんとなく、ぼんやりわかっていること」を「はっきりと理解していること」に変えて、いい企画を作っていきましょう。

企画の定義

「企画を立てて」と言われても、捉えどころがなくて困ったりしませんか? まずは、企画とは何かを知りましょう。
まずは、とらえどころのない企画というものに、形を与えたいと思います。つまり、定義するということ。企画をどのように定義するかは属する業界によっても様々あるでしょうが、私が一般的な定義として用いるのはこれです。

企画とは、あるものを実行するための青写真であり、「アイデア」と「計画」の間の具体性のあるものである。

ポイントが2つあります。それぞれ確認してみましょう。

■実行することが前提
企画がただのレポートや雑談、面白トークと違うところは、前提に「実行に移そうという考えがある」ところです。言いっ放しではなく、その後のアクションまでがセットになっている。

わかりやすいように例を示しましょう。友人との飲み会で、こんな会話がなされたとします。「仲間うちでお金を出し合って、バーとか経営できたら面白いと思わないか?」

このトークが企画になり得るのかどうかは、その場にいるメンバーたちの実行に対する本気度次第。たとえその場がどれだけ盛り上がろうとも、どんなに具体的な話になろうとも、その場にいるメンバーがそもそも出資する気などまったくないとしたら、ただの妄想話でしかありません。逆に、メンバーたちが余剰資金があって、出資を前提としてやろうと思えるのであれば、それは企画に成り得るわけです。

■アイデアと計画の間の具体性
企画とは、アイデアよりも具体性があるもので、計画ほどはハッキリとしていないもの。そんな風に考えていただくとわかりやすいでしょう。表現を変えれば、アイデアが育って企画になり、企画が育って計画になっていくものです。

アイデアとは、ただの思いつきです。それが使えるものかどうか分からない状態。ただ、数多く出てくるアイデアの中でキラリと光るものがあると、それが企画に昇格する可能性が出てきます。

しかし、単純に「光るアイデア=企画」ではありません。光るアイデアだと思うからこそ、その実現性について深く考える。本当にそのアイデアは効果的なのかについて熟考する。そのプロセスが、アイデアに様々なものを肉付けしてくれます。肉付けがなされて初めて、アイデアは企画に昇格するのです。

計画とは、時間軸にそって何をするべきかまで明確に落とし込まれたもの。かなりの手順まで固まっている状態。企画と呼ぶ段階では、まだここまで固まっていないことが常です。

世の中で企画書というものをなぜ書くかを考えてもらえれば、このことが理解できます。企画書は、その企画を実行するかどうかを判断するために書きますよね。そして、実行すると決まったら、それを詳細な計画に落とし込んでいく。

企画とは柔軟であり、良い意味でファジーである。計画とは極めて具体的であり、その分融通は利きにくい。