「お世話かけます」は間違い?

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知らずに使っていないですか?「バイト敬語」にご注意を!


身だしなみなどの外見や態度はある程度、本人の意識で変える事ができます。しかし、すぐに直せないのが「言葉遣い」です。言葉遣いは過去、そして現在の自分がそっくりそのまま出てしまう鏡のようなもの。今回は、つい使ってしまいがちな「若者言葉」や「バイト敬語」「大名言葉」を例にしながら言葉遣いについて考えてみます。

ビジネスは大人の世界。仕事は挨拶と正しい言葉遣いから始まります。あなたの頑張った仕事も公平に評価されるよう、この機会にしっかりと確認してみましょう。

■間違った言葉遣い

若者言葉はオフィスではご法度

大人の言葉遣いが求められるビジネス場面で若者言葉を使っていると、幼く未熟な印象を与えてしまいます。本当は目上の方も案外使ってしまっている言葉なのですが、使われる側に立つと馬鹿にされたなどと、悪い印象を持たれてしまいます。言葉は慎重に選ぶ必要があります。

ら抜き言葉
(誤)「見れる」 
(正)「見られる」  

「見れる」では、可能なのか受身なのか、意味が明確になりません。

短縮言葉
(誤)「おは」 
(正)「おはようございます」

(誤)「おつ」 
(正)「お疲れ様です」

(誤)「よろ」 
(正)「よろしくお願い致します」

語尾上げ言葉
話の中途で自分の言葉に自信がない時や強調したい時に、その言葉の語尾を上げて確認を求めてくる言い方。自信なさげで、曖昧な印象を与えてしまいます。


(誤)「超暑い」「超ウザイ」「超感動した」

この場合、形容詞「暑い」、動詞「感動した」との組み合わせで使用されています。本来なら「ある限度を超える」「かけはなれる」という意味で使用される接頭語として使われるので「超+名詞」が正解です。

若者言葉というと、あたかも若者だけが使っているかと思いがちですが、実はそうではありません。これらの言葉は年齢を問わずかなり一般に浸透しており、日常的に使われている表現です。

一見すると丁寧な「バイト敬語」に要注意

ファーストフード店やコンビニエンスストアなどの若いアルバイト店員や学生アルバイトが主となって接客する状況が増えています。とりあえず、客を不快にさせないために使われる、一見丁寧な印象の「バイト敬語」。別名、ファミリーレストランやコンビニエンスストアの頭文字を取って「ファミコン敬語」とも呼ばれるそうです。今、これらが年齢を問わずジワジワと世の中に浸透しています。

■よろしかったでしょうか?
「よろしかった」と過去形となっています。

(正)「よろしいでしょうか?」

■~のほう
(誤)「お水のほうはいくつお持ちしましょうか」
(正)「お水はいくつお持ちいたしましょうか?」

「名詞」+「の」+「ほう」

ほうは、
  1. 方向や方角を指し示す時
  2. いくつか選択肢がある中の一つ
  3. 話題のものをぼかす
という3つの用法があります。この場合「お水がいくつ必要か」を聞いているため、3の「ぼかす」必要は全く無い訳です。職場でも「私のほうで担当させていただきます」とよく使われていますね。

~になります
(誤)「1200円になります」
(正)「1200円でございます」

「名詞」+「に」+「なります」

「なります」とは「何かから何かになる」という意味です。「1200円なのは計算した結果です」という結果としての意味にも取れますが、「です」と同義で「なります」が使われています。間違いではありませんが、不要な言い回しです。

~から
(誤)「5000円からお預かり致します」
(正)「5000円をお預かり致します」

「から」という言葉は「各助詞」と呼ばれ「~から~まで」というように「起点」を表す場合には用いたり「~だから」という意味で用いられるものです。消費税導入期頃から頻用されている事から考えると、「(小銭を出さず)5000円(だけを)お預かりしますね」と確認されているような気もします。

お召し上がりですか?
(正)「お召し上がりになりますか?」

「お召し上がりですか?」を使用する理由は「(店内で)お召し上がりですか?」という意味が込められているようです。

○○○の形になります。
(誤)「30分ほどお待ちいただく形になります」
(正)「30分ほどお待ちいただきます。よろしいでしょうか」

お客様を「待たせる」という相手にとって不都合な事情を伝える際に、「お待ちいただくことになります」や「お待ちいただいております」のような直接的な表現ではなく間接的な表現を選んでしまったことによるものと考えられます。直接的な表現の「30分ほどお待ちいただきます」の前に「大変申し訳ございませんが」などと謝罪の言葉を入れると少しマイルドになります。

いかがでしたでしょうか。「バイト敬語」というとあたかもアルバイト店員のみが使っている言葉遣いのように思いますが、オフィスでもごく自然に使われる言い回しだとおわかりいただけるかと思います。

目上の方に使ってはいけない「大名言葉」

「大名言葉」とは立場が上の人が下の人にだけ使うことが許されている言葉です。それが案外、上下関係無く使われていることが多いようです。具体的に下の事例をみてまいりましょう。

ご苦労様でした
「ご苦労様でした」という言葉は、通常部下など目下の人に「苦労をかけてしまった」とねぎらいの言葉として使います。

お世話様です
「お世話様です」という挨拶も、同類です。目上の方や外部の方に対しては「お世話になりました」「お世話をおかけしてしまって申し訳ございません」という感謝やお詫びの気持ちが伝わる表現を心掛けましょう。

電話やビジネスメールでも敬語表現に要注意!

社会人の対人コミュニケーションでは、相手との上下関係を意識する必要があります。言葉遣いはその一つの表現方法です。対面だけではなく電話や手紙、ビジネスメールにも不可欠な正しい言葉遣いを、しっかりと身に付けることが重要です。今回ご紹介した言葉遣いはほんの一部でしたが、自分自身で日常の言葉遣いに目を向け、少しずつ正しくしていくことが近道であることは言うまでもありません。

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