売れる営業マンは見た目で判断しない
無意識のパワーとワナを解説した本 |
このセールスマンが成功している理由は、彼が簡単なルールに従っていることです。そのルールとは、
「客を見た目で判断することは絶対にしない。店を訪ねてくる客はみな同じように車を買ってくれる可能性があると見なす」
彼はすべての客を平等に扱い、どの客にも同じ価格を示します。汚れた服を着た風采のあがらない人が、実は酪農家で大農場を経営していたり、銀髪で肩幅が広く、ピシッとしたスーツに着込んだ紳士がつまらない人であることはよくあるのです。
第一印象は捨て続ける
「この商売で人の判断を早まるのは禁物」
ボブ・ゴロムは何度も繰り返しています。そして、このことに確信を持っています。
営業マンはせっせと自分の第一印象をよくする努力も大事ですが、逆に、自分が持つ第一印象を手放すこともそれ以上に重要なのです。彼のルール、智恵は他のセールスにはもちろん、マネジメントにも当てはまるでしょう。
第一印象を作り、それが先入観となって自分の判断に影響を与えることは、無意識のうちに起きます。これに注意を払わなければ、あなたは第一印象に支配されることになります。
あなたがすぐれたマネジャーになるためには、第一印象の力、見た目のワナに気づき、常に部下の外見のみに基づく印象は消しておくことがとても重要です。
われわれの無意識は膨大な智恵を持っており、われわれの気づかない間にたくさんの情報処理を行ってくれています。それはわれわれにとって楽な反面、大事なことが抜け落ちてしまっている危険性もあるのです。
マネジャーとして、せめて人に対しては楽をせず、第一印象のみで判断せずに常に好奇心を働かせながら、人と接していきましょう!
【参考書籍】
■『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』 マルコム・グラッドウェル著 沢田博・阿部尚美訳 光文社
【関連サイト】
■「あなたの直感が相手の力や可能性を引き出す!――占い師に学ぶ直感活用術」
■「もしやその原因は上司のあなたかもしれません――なぜあいつはダメな部下なのか?」