「コーチングの基本を知ろう!」シリーズの3回目は、「質問」を取り上げます。コーチングではよく目に付く重要な要素です。普段の会話でも何気なく使っている「質問」ですが、改めて考えると、そこには大きなパワーが秘められています。この「質問」パワーを活用しない手はありません!
《CONTENTS》●一つの質問が相手の意識を変える(1P目)●質問が目標意識を高める(2P目)●コーチは「答え」ではなく「問い」を与える(3P目)●まずは質問してみましょう!(4P目)
一つの質問が相手の意識を変える
たった一つの質問で…… |
「あなたがこの人生で実現したいことは何ですか?」
もう一度、質問します。
「あなたがこの人生で実現したいことは何ですか?」
いきなり大きな質問でしたが、質問されていかがでしたか?
おそらく、「えっ…」と驚きながらも、少しは「自分の人生で実現したいことって、何だろう?」と、自分自身に問いかけて考えたと思います。なかには、「自分が実現したことはあれだったなあ」とか、「あれ? ぜんぜん出てこないよ」というように、この一瞬の間にもいろいろ気づいた人もいるでしょう。
ほんの短い文章を投げかけただけで、相手の考えることや意識が向かう方向を変えてしまう「質問」。普段の会話で何げなく使っていて、当たり前のことかもしれませんが、「質問」のパワーってすごいことだと思いませんか?
質問を投げかけられると、質問を受けた人は否が応でも、その質問に沿って考えさせられます。目には見えませんが、「質問」というのはとても大きな力を持ちます。コーチングでは、この「質問」のパワーが活用して、相手が自分で答えを探すことをサポートしていきます。
あなたは普段の生活、マネジメントでどれだけこの質問のパワーを活用しているでしょうか? どんな場面、状況で活用する可能性があるでしょう?
質問で部下の目標意識を高めるには? 次ページへ>>