コーチング/信頼関係作り

恋も仕事も、くどきの決め手は座る位置!(2ページ目)

デートの時、相手のどちら側に座っていますか? また、仕事ではどうでしょう? あなたは部下のどちら側に座って話してますか? 普段の何気ない座る位置があなたと相手の会話に大きな影響を与えています。

宇都出 雅巳

執筆者:宇都出 雅巳

コーチング・マネジメントガイド

イメージするだけでも変化が起きます


「座る位置を変えるなんて、わざとらしくて恥ずかしい」

そんな人がいるかもしれません。そんなあなたにもできることがあります。それは現実の座っている位置はなんであれ、あたかも実際にそう座っているようにイメージすることです。例えば、相手の横にあたかも並んで座っているように、話をするんです。視覚のイメージだけではなく、その他の五感である聴覚や身体の感覚も想像しながら、できるだけリアルに想像して話をしましょう。

やってみるとわかりますが、これまでよりも少しは相手の話を素直に聴けている自分に気が付くでしょう。さらには、相手の言いたいこと、気持ちがより理解できるかもしれません。ぜひ、やってみてください。もちろん、恋人とのデートのときにでも使えますよ。

また、最近出版された『なぜ、占い師は信用されるのか?』の中で、著者のセラピスト・石井裕之さんが、イメージを使って自分をリラックスさせ、その結果、相手もリラックスさせる方法を紹介しています。

「お客さんと会ったら、まず、あなたの両手がグ~ッと伸びて、お客さんの両肩に触れる様子をできるだけリアルに想像する。その感触を味わいながら、お客さんと話をするのです。」

営業の場面を例にしているので、相手は「お客さん」ですが、部下や上司、が相手でも使えるでしょう。もちろん、デートのときにもぜひ試してみてください。

もっとも大事なのは観察し、気づくこと

実際に座る位置を変えてみる。また、イメージの中で座る位置を変えてみる。どれも必ずあなたや相手に何かしらの変化をもたらします。どうしようかと考える前に、まずやってみましょう。

そして大事なのは、やってみて、自分や相手に何が起きているのか? 何が変化したのか? それを観察して気づくこと

デートのマニュアル本のとおりやっても、デートがうまくいくわけでないことはすでにあなたも知っているはずです。あなたも相手も人であり、常に変化しています。どの座り位置がいい・悪いを覚えて、ただその通りやればいいほど、単純ではありません。

先ほど紹介した本のあとがきで、著者の石井さんはこう書いています。

 「そのときそのときの相手を観察し、相手の反応に応じてコミュニケーションをナビゲートして行かなくてはならない。“まずコミュニケーション術ありき”のこれまでのスタンスから、“まずひとりの人間としての相手ありき”という意識にシフトしなくてはならない。
 テクニックを考えるのではない。相手を観察し、感じる。これが必要だと思います。
 あなたが向き合う相手をよく観察することからスタートしてください。」


相手、そして自分のために、相手や自分をよく観察し、感じながら、座る位置を変えることを含め、できることはなんでもやってみましょう! それが恋も仕事もうまくいくコツです。

【参考書籍】
■『なぜ、占い師は信用されるのか? ――「コールドリーディング」のすべて』 石井裕之著 フォレスト出版刊

【関連サイト】
■「あなたの直感が相手の力や可能性を引き出す! 占い師に学ぶ直感活用術」
■「相手を思い浮かべていては相手の立場になれません 相手の気持ちをつかむ視点転換法」
この答えは……「興味を持ってくれるから」
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