あなたのボケ・ツッコミパターンは?
1人でボケとツッコミしてませんか? |
一見、ギター侍やさんまパターンだと思っても、よく見ると違う“もどき”もあるのでご注意ください。
例えば、会社の会議などでよく見られるのは、下に挙げたような “ギター侍”もどきや “さんま”もどき。あなたの会社には下のような上司はいませんか? もしくはあなた自身がこんな上司になっていませんか?
●「自らツッコミを入れるが、ボケられない」・“ギター侍”もどき
部下のことを取り上げながら、部下の可能性や新しい面を発見できない上司
●「他人にツッコミ、相手のボケをつぶす・奪う」・“さんま”もどき
部下にいろいろと問いかけるが、相手を追い詰めたり、そのアイデアを奪う上司
こんなふうに、自分自身のコミュニケーションをボケ・ツッコミという観点から見直してみると、いろいろなことに気づかれるでしょう。
なかには、ギター侍のように部下を見事にズバズバ斬っている人がいるかもしれません。そんな人は自らボケるのではなく、さんまのように相手からボケを引き出すことにもチャレンジしてみてください。それが相手の可能性・答えを引き出すコーチングにつながっていきます。
ツッコミで相手の話を輝かせる
コーチングのコーチには、ツッコミの要素はもちろん、ボケの要素も必要です。普通では考えられないような応答をすることで、相手の持っている枠を揺さぶることができるからです。ただ、コーチの基本としては、ボケよりもまずはツッコミ。
以下にツッコミ役としての具体的な方法をいくつか紹介したので、参考にしてみてください。自分が考えついたボケに飛びつくことなく、相手に焦点を向けて、相手の話を輝かせるようなツッコミを入れていきましょう。(01-Communications ・「ボケとツッコミ」から引用させてもらいました)
1)ボケ役が動作をしたら、「激しい動きだなぁ」「チマチマした動きだなぁ」など、見た目の動きを随時、言葉で説明する。
2)ボケ役が前フリをしたら、「それはこういうことだな!」と、話を分かりやすくまとめる。
3)ボケ役の話に対して、時には「うんうん、確かにそうだなぁ」と、相槌を入れながら話を進める。
4)ボケ役が特定の人物を演じている際に、自分も「そうだそうだ!」など、合いの手を入れ、その状況をより活気づける。
5)ボケ役がボケる直前に、「昔の人の話はためになるよ」「あんたは、いざというときビシッと決めるよね!」などといって、ボケるための前準備をしてあける。
いかがでしょう? ツッコミというと、文字どおり相手に「突っ込む」印象だけだったかもしれませんが、このような地道な作業の繰り返しです。今度テレビでピン芸人や漫才コンビをチェックしてみてください。
会議で何かウケることを言おうとか、デートで面白いことを話さなきゃと力む前に、相手をよく見て、相手の話をよく聴いてツッコミを入れていきましょう。そんなあなたの地道なツッコミから、思わぬ笑いや話の展開が引き出されてきます。
これがデキる・モテる男への第一歩です。
【参考サイト】
■『01-Communications』(ゼロワン・コミュニケーションズ)
【関連サイト】
■「コーチングは名作と一緒--感動を呼ぶ名映画監督になろう!」