コーチングは相手を映画の主人公にする相手が映画の主人公だとしたらまずは、相手を映画の主人公だと思ってみましょう。例えば、『ロード・オブ・ザ・リング』に出てくるようなさまざまなヒーロー・ヒロインとみたらどうでしょう? そして、相手が観たい映画を一緒に観ていきます。あなたは相手が映画を作っていくのをサポートしていきます。本物の映画と違って衣装も証明も大道具も音楽もありません。でも、あなたの聴く力、問い掛ける言葉によって、相手は気持ちよく、映画を描くことができるようになります。このためには、コーチには相手の話を見る・聞く・感じる力や、言葉の奥にあるものを聴き取る力が必要になります。そして、何よりも忘れてはならないのは好奇心です。「もし、この人が○○になったらどうなるんだろう?」「今、どんな気持ち、思いでいるんだろう?」 相手に対するそんな自由で暖かい好奇心が、相手を安心させて自由にしていきます。相手が描く映画は、ずっと楽しい映画ではないかもしれません。なかには、ドキドキするアドベンチャーや、とても悲しくなるシリアスな映画もあるでしょう。また、小津安二郎の『東京物語』などのように、淡々としたなかにも深い感動を感じさせるかもしれません。映画の主人公から、人生の主人公へ 映画を描き、観る中で動く相手の感情、心に潜む思いを見逃さないでください。そこに、その人が何かをしたい・なりたいという意欲の源があります。コーチはその源に思い切りスポットライトを当て、その人の可能性、本質が輝くのをサポートしていきます。そこから出てくる行動は確かであり本物です。しっかりと現実の行動に結び付けていきましょう。最後の現実の行動に結びつけるのが、コーチングと映画の大きな違いです。映画では「楽しかった」「感動した」で十分ですが、コーチングは違います。そこから具体的な行動を起こし、実際に現実を変えていくのです。これによって、相手は映画の主人公から、その人自身の人生の主人公になることが可能になるのです。素晴らしい映画を相手と一緒に観てください。【関連サイト】■「コーチングの基礎を学ぶ1:聴く・傾聴」■映画サイト(from AllAbout)【編集部おすすめの購入サイト】Amazonでコーチング関連の書籍をチェック!楽天市場でコーチング関連の書籍をチェック!前のページへ1234※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。