コーチング/人材育成・組織作り

コーチングは名作と一緒 感動を呼ぶ名映画監督になろう!(3ページ目)

あなたが最近感動した映画は何ですか? それを観終わったとき、人生について考えさせられたり、感情が豊かになったような気がしませんでしたか? 実は、コーチングってそんな映画のようなものなんです。

宇都出 雅巳

執筆者:宇都出 雅巳

コーチング・マネジメントガイド

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コーチングは事情聴取?
「スポーツのコーチ」という人も多いでしょう。仕事でいうと上司や部下と面談している場面かもしれません。最近は目標管理制度と連動してコーチングを導入する企業もありますから、半期ごとの目標管理のための面談を思い出す人もいるでしょう。なかには、事情聴取や取調べを受けたり、行うイメージを持つ人がいるかもしれません。

どちらかというと、映画のような感覚的な世界ではなく、論理的に詰めたり、具体的な行動を考えていくという世界を思い浮かべる人が多いようです。確かに通常は1対1で話しながら行うものですから、普通に考えればそうでしょう。しかし、これまでの面談や話し合いの延長としてコーチングを考えると、コーチングの本質を捉えられず、思ったような効果は出ません。むしろ、映画と捉えたほうがコーチングの効果が出るんです。

人は感情が動かないと自ら行動を起こさない

それはなぜかというと、「人は感情が動かないと自ら行動を起こさない」からです。逆に言えば、「人は感情が動くと自ら行動を起こす」んです。コーチングは相手の可能性や力を引き出す方法であり、関わり方です。そこには、必ず何か感情が動くことが必要不可欠です。

事情聴取や取り調べに感動はあるでしょうか? そこで人の感情は動くでしょうか? これまでの上司との面談、部下との面談ではどうでしたか? そこに感動はあったでしょうか? 「会社としての目標は今期○○○○だから、君には○○○はやってもらわないと」。「私が今期やったことは△△△△と□□□□です。来期は☆☆☆☆と★★★★をやりたいと思います」。こういった情報の伝達や報告だけでは、そこに感動や感情が動くことは生まれません。そして、それがなければ、いくら行動を決めても中身が伴わなかったあり、実行しなかったりします。

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