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コーチングは事情聴取? |
どちらかというと、映画のような感覚的な世界ではなく、論理的に詰めたり、具体的な行動を考えていくという世界を思い浮かべる人が多いようです。確かに通常は1対1で話しながら行うものですから、普通に考えればそうでしょう。しかし、これまでの面談や話し合いの延長としてコーチングを考えると、コーチングの本質を捉えられず、思ったような効果は出ません。むしろ、映画と捉えたほうがコーチングの効果が出るんです。
人は感情が動かないと自ら行動を起こさない
それはなぜかというと、「人は感情が動かないと自ら行動を起こさない」からです。逆に言えば、「人は感情が動くと自ら行動を起こす」んです。コーチングは相手の可能性や力を引き出す方法であり、関わり方です。そこには、必ず何か感情が動くことが必要不可欠です。事情聴取や取り調べに感動はあるでしょうか? そこで人の感情は動くでしょうか? これまでの上司との面談、部下との面談ではどうでしたか? そこに感動はあったでしょうか? 「会社としての目標は今期○○○○だから、君には○○○はやってもらわないと」。「私が今期やったことは△△△△と□□□□です。来期は☆☆☆☆と★★★★をやりたいと思います」。こういった情報の伝達や報告だけでは、そこに感動や感情が動くことは生まれません。そして、それがなければ、いくら行動を決めても中身が伴わなかったあり、実行しなかったりします。
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