「相手の立場に立って考える」とは?
相手の気持ち、考えられていますか?
「お客さまの立場になって考えよう」
「部下の目線でマネジメントしよう」
ビジネスやマネジメントにおいて、「相手の立場や身になる」ことの重要性はよく語られていますね。でも、なかなか難しいと感じているのが本音ではないでしょうか。どうすれば、相手の立場に立つことができるのでしょう?
<目次>
でもこれって、相手の立場に立っているでしょうか?もうお気づきかもしれませんが、これでは相手の立場に立っていません。あくまでも自分の立場から相手を思い浮かべているだけなんです。
これの一番簡単な方法は、物理的に相手の立場になること。例えば部下であれば、朝早くか夜遅く、誰もいないオフィスで、部下の席に座ってあなたの席を見てみましょう。どんなふうにあなた自身が見えていますか? 不思議なことに、今まで気付かなかった部下の気持ちを感じることができるでしょう。
とはいっても、いちいち相手の席に座るのも大変ですよね。ましてやお客さんの場合にはこうはいきません。次にどこでも、誰に対してでもできる方法をご紹介しましょう。
1.2つの椅子を向かい合わせて置き、一方の椅子に座って、もう一つの空の椅子に向かいます。そして、お客さんや部下など、対象となる相手が向いの椅子に座っていることを思い浮かべます。
2.相手に向かって伝えたいことを、実際に口に出して相手に伝えます。
3.椅子から立って、両方の椅子を斜め前に見える位置に立って、椅子を見ながら、椅子に座っている自分と相手を思い浮かべます。
4.今度は向かいの椅子に座り、先ほどの椅子にあなた自身を思い浮かべて相手になりきります。そして、先ほどあなたが伝えた言葉を受け取ります。
5.向いの椅子に座っているあなた自身に向かって、自然に出てくる言葉を口に出して伝えます。
6.3と同じように、椅子に座っている相手と自分を思い浮かべます。
7.また、最初の椅子に座り、自分自身に戻ります。そして、先ほど相手になりきっているときに出てきた言葉を受け取ります。
これは心理学で「役割交換法」と呼ばれる手法を使ったもので、シンプルですが、とてもパワフルな手法です。だまされたと思って一度やってみてください。相手になりきったときに、自分でも想像もしなかった言葉が出てくるのに驚いたり、お客さんや部下との関係に思わぬ発見をするでしょう。
さらにこれに慣れてくると……。
自分自身の姿が見えている状態のことを、心理学用語で「ディソシエイト」(客観視・分離化)といいます。逆に、自分の立場から周りや相手を見ている状態のことを「アソシエイト」(主観化・一体化)と言います。
相手の立場になること以外にも、自分がアソシエイトしているのか、ディソシエイトしているのかに気付き、それを意識的に変えることで、自分の感情をコントロールすることもできるようになります。
今、思い浮かべていたのは誰ですか?もちろん、最初は相手の女性の顔や姿が思い浮かんだでしょう。でも、ずっとそのままで、「何だったら喜ぶだろう?」と考えていたのならダメですよ。あなた自身の姿が見えて、あなたからプレゼントを受け取っているところを想像できて、初めて相手の立場になることができるのですから。
「自分の姿が見えていますか?」
仕事がデキるためにも、女性にモテるためにも、相手の立場になっているかをチェックする大事なポイントです。
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- 相手の立場に立って考える時、相手の顔を思い浮かべていませんか?
- 相手の立場に立ったときには、相手の目を通してあなたの姿を見る
- 「相手の立場に立つ」ことを実感するための方法は?
- 「相手の立場に立つ」ことも自分の姿が見えるようになれば自由自在
- 恋愛でも女性の立場になれていますか?
- モテる男もデキる男も自分の姿が見えている
相手の立場に立って考える時、相手の顔を思い浮かべていませんか?
まず、一つ質問です。あなたは相手の立場になろうとする時、実際に何をしていますか? 試しに今、お客さんや部下の立場になってみてください。実際に何をしましたか?よくあるのは、相手の顔を思い浮かべること。あなたもおそらく、お客さんや部下の顔を思い浮かべながら、「あの人(あいつ)は、自分のことをどう思っているんだろう?」と想像していたことでしょう。でもこれって、相手の立場に立っているでしょうか?もうお気づきかもしれませんが、これでは相手の立場に立っていません。あくまでも自分の立場から相手を思い浮かべているだけなんです。
相手の立場に立ったときには、相手の目を通してあなたの姿を見る
もうお分かりですね。文字通り相手の立場に立ったときには、相手の顔ではなく、あなたの顔が見えているはずです。あなたがまるでお客さんや部下自身になって、見たり、聞いたり、感じたりすることで、初めて相手の立場になったといえるのです。これの一番簡単な方法は、物理的に相手の立場になること。例えば部下であれば、朝早くか夜遅く、誰もいないオフィスで、部下の席に座ってあなたの席を見てみましょう。どんなふうにあなた自身が見えていますか? 不思議なことに、今まで気付かなかった部下の気持ちを感じることができるでしょう。
とはいっても、いちいち相手の席に座るのも大変ですよね。ましてやお客さんの場合にはこうはいきません。次にどこでも、誰に対してでもできる方法をご紹介しましょう。
「相手の立場に立つ」ことを実感するための方法は?
必要なのは一人きりになれる部屋と2つの椅子だけです。手順は次の通りです。1.2つの椅子を向かい合わせて置き、一方の椅子に座って、もう一つの空の椅子に向かいます。そして、お客さんや部下など、対象となる相手が向いの椅子に座っていることを思い浮かべます。
2.相手に向かって伝えたいことを、実際に口に出して相手に伝えます。
3.椅子から立って、両方の椅子を斜め前に見える位置に立って、椅子を見ながら、椅子に座っている自分と相手を思い浮かべます。
4.今度は向かいの椅子に座り、先ほどの椅子にあなた自身を思い浮かべて相手になりきります。そして、先ほどあなたが伝えた言葉を受け取ります。
5.向いの椅子に座っているあなた自身に向かって、自然に出てくる言葉を口に出して伝えます。
6.3と同じように、椅子に座っている相手と自分を思い浮かべます。
7.また、最初の椅子に座り、自分自身に戻ります。そして、先ほど相手になりきっているときに出てきた言葉を受け取ります。
これは心理学で「役割交換法」と呼ばれる手法を使ったもので、シンプルですが、とてもパワフルな手法です。だまされたと思って一度やってみてください。相手になりきったときに、自分でも想像もしなかった言葉が出てくるのに驚いたり、お客さんや部下との関係に思わぬ発見をするでしょう。
さらにこれに慣れてくると……。
「相手の立場に立つ」ことも自分の姿が見えるようになれば自由自在
これに慣れてくれば、物理的に座る位置を変えなくても、自分自身の姿を思い浮かべることができるようになってきます。こうなればしめたものです。あなたは自由自在に、いろいろな人の立場になることができるのです。自分自身の姿が見えている状態のことを、心理学用語で「ディソシエイト」(客観視・分離化)といいます。逆に、自分の立場から周りや相手を見ている状態のことを「アソシエイト」(主観化・一体化)と言います。
相手の立場になること以外にも、自分がアソシエイトしているのか、ディソシエイトしているのかに気付き、それを意識的に変えることで、自分の感情をコントロールすることもできるようになります。
恋愛でも女性の立場になれていますか?
この「相手の立場になる」ことは、恋愛をはじめ、男女関係でも同じように重要です。人に恋すると「あなたしか見えない」状態になりがちですが、それでは、一方的な愛の押し付けになったり、逆に必要以上に臆病になってしまったり、なかなかうまくいきません。熱い気持ちのなかにも、ちゃんと相手の女性の立場になれる余裕のある人が、恋愛でも成功します。デートに誘うにしても、プレゼントを贈るにしても、相手の立場になれることはとても大事ですからね。モテる男もデキる男も自分の姿が見えている
最後にチェックしてみましょう。あなたの好きな女性に何かプレゼントを贈るとします。どんなプレゼントだったら喜ぶでしょう?もちろん、相手の立場になってみてくださいね。今、思い浮かべていたのは誰ですか?もちろん、最初は相手の女性の顔や姿が思い浮かんだでしょう。でも、ずっとそのままで、「何だったら喜ぶだろう?」と考えていたのならダメですよ。あなた自身の姿が見えて、あなたからプレゼントを受け取っているところを想像できて、初めて相手の立場になることができるのですから。
「自分の姿が見えていますか?」
仕事がデキるためにも、女性にモテるためにも、相手の立場になっているかをチェックする大事なポイントです。
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